日本の高校について

日本では、中学校を卒業すると、ほとんどの生徒が高校へ行きます。
高校は義務教育ではないので、入学試験があります。
試験を受けて合格すると、高校に進むことができます。
高校の種類
国や東京都がつくった学校・昼間に通う学校・夜に通える学校など、いろいろな高校があります。
中学校の先生に相談するなどして、自分に合った学校を選びましょう。
【公立と私立】
- 公立の高校:
国がつくった「国立高校」と、東京都がつくった「都立高校」があります。
- 私立の高校:
民間がつくった高校です。
公立の高校の方が、学費(勉強するのに必要なお金)が安いです。
【全日制・定時制・通信制】
- 全日制の高校:
毎日、学校へ行きます。
朝から夕方まで授業を受けます。
- 定時制の高校:
毎日、学校へ行きます。
授業の時間は1日4時間で、午前・午後・夜間から選びます。 - 通信制の高校:
家で勉強して課題やレポートを出し、先生に見てもらいます。
月に2~4回くらい、学校へ行きます。
【学年制と単位制】
- 学年制:
学年ごとに、勉強する内容やいくつ単位を取るかが決まっています。
1年ごとに上の学年に進み、3年生が終わると卒業できます。
必要な数の単位が取れないと、留年(同じ学年を繰り返すこと)になります。
全日制の高校の多くが学年制です。
- 単位制:
何をどの順番で勉強して単位を取っていくか、自分で決めます。
学年がないので、留年(同じ学年を繰り返すこと)はありません。
必要な数の単位を取ると卒業できます。
定時制の高校の多くと通信制の高校は単位制です。
【高校の学科】
- 普通科:
国語・数学・理科・社会・英語などの教科を広く学びます。
大学に進みたい人は、普通科が一番です。
- 専門学科:
工業科・商業科・農業科・情報科など、将来の仕事に役立つ科目を学びます。
専門的な知識や技術を身につけたり、資格を取ることができます。
- 総合学科:
普通科と専門学科の両方の科目があります。
自分の興味のある科目を選んで勉強することができます。
入学試験を受ける
高校の入学試験には、「推薦入試」と「一般入試」があります。
- 推薦入試:
調査書(中学校での成績や学校生活の様子について書かれた書類)・面接・作文などで合格するかどうか決まります。
一般入試よりはやく、1月の初めから2月の初めに行われます。

- 一般入試:
学力検査の結果で合格するかどうかが決まります。
公立高校では5教科(国語・数学・英語・社会・理科)、私立高校では3教科(国語・数学・英語)の試験を受けることが多いです。
私立高校の一般入試は1月の終わりから2月の終わりに、公立高校の一般入試は2月の初めから3月の初めに行われます。
外国人の生徒が都立高校の入学試験を受けるとき
都立高校では、外国人の生徒のための特別な入学試験を行っています。
また、試験問題にルビ(ふりがな)をつける、辞書を使うことを認める、試験の時間を長くするなどの「特別措置」も行っています。
くわしいことは、次のページを見てください。
また、次の窓口では、都立高校への入学について外国語で相談できます。
電話: 03-3360-4175
時間: 金曜日13:00~17:00
対応言語: 英語・中国語・韓国語