やさしい日本語
「やさしい日本語」とは
やさしい日本語って どんなもの?
普通の日本語
土足厳禁
やさしい日本語
靴を脱いでください。
地震です。高台に避難してください。
地震です。高い所に逃げてください。
- 文法・言葉のレベルや文章の長さに配慮し、わかりやすくした日本語のことです。
- 1995年の阪神・淡路大震災の際、地震発生時の緊急速報や避難指示を理解できずに多くの外国人が被災しました。
それをきっかけに、外国人にも迅速に正しい情報を伝えるための手段として、やさしい日本語の取り組みは始まりました。
どうして やさしい日本語が 必要なの?

日本の人口は約50年後に、東京では約20年後に十人に一人が外国人になるといわれています。東京に住む外国人は、この10年で39.4万人(2014)から64.7万人(2024)に!
出身国・地域は約190に及び、多国籍化も進んでいるため、多言語対応にも限界があるのです。
右図:東京都外国人統計(2024年1月)「国籍・地域別外国人人口」より

「外国人=英語」というイメージがあるかもしれませんが、日本に住む外国人の約8割は日本語で会話できるといいます。
左図:公益財団法人人権教育啓発推進センター「外国人住民調査報告書(2016)」より
やさしい日本語の ポイント
「優しい(KIND)気持ち」と、「易しい(EASY)伝え方」が大切です!
- 一文で伝えたいことはひとつにして、文章を短くする
- 漢語や敬語(尊敬語・謙譲語)は、簡単な表現にする
- 伝えたいことは はっきり伝える(曖昧にしない)
- 写真やイラスト、ジェスチャーなど 視覚的な補助を使う
- 話すときは、ゆっくりと相手の理解を確認しながら話す
- 書くときは、漢字にフリガナをつけ、分かち書きをする
もっと知りたい方は、やさしい日本語のポイントをまとめた「ポイント動画」をご覧ください!
みんな やさしい日本語を知ってるの?
東京都つながり創生財団の調査(2022年)では、日本人の約6割が「知らない」と答えた一方で、外国人の約7割は「知っている」と回答。


また、外国人の8割以上が、やさしい日本語での情報発信を希望しました。
調査について、もっと知りたい方は、「調査報告書」ページからご覧ください!
やさしい日本語は みんなに "やさしい" コミュニケーション
もともとは 外国人向けに始まったやさしい日本語ですが、そのコミュニケーションのポイントを意識することで、子ども や お年寄り 、障害をもつ方 など、多くの人にとって "やさしい" コミュニケーションになります。
またやさしい日本語の活用は「防災 」の分野から始まりましたが、現在では「行政からの発信」「医療」「教育」「文化」など、さまざまな場に広がっています。
さまざまな場での活用については、「最新活用事例」のページでご紹介しています!