病院の種類

日本には、軽い病気やけがのときに行く小さな病院と、入院や手術が必要なときに行く大きな病院があります。
- 小さな病院:「クリニック」「医院」「診療所」など
体調が悪いときや、軽いけがをしたときに行きます。
健康に不安があるとき、相談することもできます。
家の近くのクリニック・医院・診療所などに、「かかりつけ医(病気や健康について、気軽に相談できる医者)」がいると安心です。

- 大きな病院:「総合病院」「大学病院」など
くわしい検査をするときや、入院や手術が必要なときに行きます。
総合病院や大学病院などへ行くときは、「紹介状」を持っていきます。
【紹介状】

「紹介状」は、医者が別の病院の医者に書く手紙です。
あなたの病気やけがの情報が書いてあります。
大きな病院へ行く前に、小さな病院で紹介状をもらってください。
紹介状を持たずに大きな病院へ行くと、よぶんにお金がかかります。
科(診療科)を選ぶ
病院には、いろいろな「科(診療科:病気やけがを診るところ)」があり、それぞれに専門の医者がいます。
体のどこが悪いかで、どの科に行くかを決めます。

【内科】
かぜをひいたとき、おなかが痛いときなど、体の調子が悪いときに行きます。
【外科】
けがをしたとき、手術が必要になったときに行きます。

【小児科】
赤ちゃんや子どもが病気になったときに行きます。
【整形外科】
骨を折ったとき、腰やひざが痛いときなどに行きます。

【眼科】
目の調子が悪いときに行きます。
【耳鼻咽喉科】
耳・鼻・のどの調子が悪いときに行きます。

【皮膚科】
皮膚の病気のときに行きます。
【歯科】
虫歯になった時や、歯をきれいにしたいときに行きます。

【産科・婦人科・産婦人科】
「産科」は、妊娠したときに行きます。
「婦人科」は、女性の病気を診ます。
「産婦人科」は、産科と婦人科を合わせた科です。
【精神科・心療内科】
心の病気を診ます。
病院へ行く前にすること
予約がなくても診てもらえる病院が多いですが、予約が必要な病院や、予約をした方がはやく診てもらえる病院もあります。
また、診察の時間が曜日によって違うことがあります。
電話で問い合わせるか、病院のウェブサイトで確認しましょう。
初めて病院へ行くときは、次のものを用意します。
- 健康保険証:忘れると、たくさんお金を払うことになります。
- 本人確認書類:在留カードなど
- お金:小さな病院では、現金でしか払えないことが多いです。
- 飲んでいる薬・サプリメントなど:お薬手帳もあれば、持っていきましょう。
- 紹介状:大きな病院へ行くとき必要です。
病院で診察を受ける
初めて病院で診察を受けるときは、次のような流れになります。
【受付をする】

- 受付に「初めてです」といって健康保険証を出します。
- 「問診票」をもらいます。
問診票は、今のあなたの体の状態や、過去の病気・けが、アレルギーがあるかなどを書く紙です。
- 書き終わった問診票を受付に出して、待合室で待ちます。
【診察を受ける】

「診察」とは、医者が病気やけがの人を診ることです。
- 病院の人があなたの名前を呼んだら、診察室へ入ります。
- 医者があなたに質問したり、体の様子を診たりした後、必要な検査や治療をします。
- 診察が終わったら、待合室で待ちます。
【会計をする(お金を払う)】

- 病院の人があなたの名前を呼んだら、受付でお金を払います。
- 診察券、薬の処方せん(医者があなたに必要な薬の情報を書いた紙)、領収書を受け取ります。
- 「再診(もう一度、診察を受けに来ること)」が必要な場合は、予約が必要かどうか確認してください。
病院へ行くときに気をつけること
【日本語が不安な場合】
外国語で話せる病院を探したいときは、次の窓口やウェブサイトを利用してください。
東京都保健医療情報センター「ひまわり」
電話: 03-5285-8181
時間: 毎日9:00~20:00
対応言語: 英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語
電話: 03- 6233-9266
時間: 月曜~金曜10:00~16:00
対応言語: 英語・中国語・韓国語・スペイン語・タイ語・ポルトガル語・フィリピン語・ベトナム語(※言語によって曜日・時間が異なります。ウェブサイトで確認してください)
次のサイトで、病院を探すこともできます。
東京都 医療機関・薬局案内サービス(機械翻訳あり[英語・中国語・韓国語])
次のサイトには、外国語(23言語)で書かれた問診票があります。
病気やけがの症状を医者に伝えるのに役立ちます。
多言語医療問診票(NPO法人国際交流ハーティ港南台/公益財団法人かながわ国際交流財団)
【特別に気をつけてほしいことがある場合】
宗教や文化の関係などで、特別に気をつけてほしいことがある人は、診察の前に病院の人に伝えてください。
【病院や薬局の領収書】
病院や薬局でもらった領収書は捨てないでください。
1年間に10万円より多く払った人は、その年の所得税が安くなるかもしれません。