契約の書類

仕事を見つけたら、働く会社と労働(働くこと)についての契約を結びます。
このとき会社は働く人に、次のことをはっきり書いて渡さなければいけません。
- 契約は、いつからいつまでか
- 契約が終わった後、続けて新しい契約ができるか
- どこで、どんな仕事をするのか
- 何時から何時まで働くか
- 休み時間や休みの日について
- 残業(決めた時間より長く働くこと)はあるか
- お金をいくら、いつ、どのように払うか
- 働く人が仕事をやめるときと、会社が仕事をやめさせるときの決まり
また、会社は契約に次のことを入れてはいけません。
- 働く人が契約と違うことをしたとき、お金をいくら払わせるか決めておくこと
- 働く人にお金を貸して、毎月の給料から引くこと
- 働く人に相談しないで、会社の社員旅行などのお金を給料から引くこと
働き始める前に、契約の書類をよく確認しましょう。
最低賃金
賃金とは、働いた人がもらうお金のことです。
「最低賃金」とは、働いてもらう一番低い賃金です。
最低賃金は、法律で決まっています。
会社は、それより高い賃金を払わなければいけません。

東京都の最低賃金は、1時間1163円です(2024年)。
契約の書類に書かれた給料の1時間分が、最低賃金より高いかどうか確認しましょう。
最低賃金を計算するときには、交通費・通勤手当て(電車などのお金)、残業代・時間外手当て(決まっている時間以外に働いたときのお金)、 賞与(ボーナスなど)は入れません。