公共交通機関とは
電車・バス・タクシー・飛行機・船など、誰でもお金を払えば乗ることができる乗り物を「公共交通機関」といいます。
とくに東京には、たくさんの電車・バス・タクシーが走っていて、どこへ行くにも便利です。
電車に乗る
東京を走っている電車には、JR、私鉄、地下鉄があります。
時間に正確で、自動車のように道が混む心配をする必要もありません。
電車をうまく使えるようになると、移動するのがとても楽になります。
ルートを調べるサイトやアプリを使うと、どの電車に乗れば一番早く目的地に着くかを知ることができます。
【電車の運賃を払う】

電車に乗るときに払うお金を「運賃」といいます。
運賃は、きっぷを買うか、お金をチャージして使うICカードで払います。
改札機にICカードをタッチすると、運賃が引かれます。
ICカードで払うと、きっぷを買うよりも少し運賃が安くなります。
【交通系ICカード】

東京で使える交通系ICカードには、JRが売っている「Suica」と、私鉄や地下鉄の会社が売っている「PASMO」があります。
どちらも、JR、私鉄、地下鉄に乗るときに使えるほか、バスに乗るときや、買い物のときの電子マネーとしても使えます。
Suica、PASMOは、券売機(きっぷを買う機械)か駅の窓口で買います。お金のチャージも券売機でします。
※Suica、PASMOは、今、一時的に買うことができません。(Suica定期券、PASMO定期券、モバイルSuica、モバイルPASMOは除く)
【定期券】
通勤(会社に通うこと)・通学(学校に通うこと)をしている人は、毎日、運賃を払うよりも、「定期券」を買った方が安いです。
家の近くの駅から、学校や会社のある駅まで、何度でもくり返し電車に乗ることができます。
1か月、3か月、6か月など、期間が選べます。
通勤か、通学かで、料金が違います。
定期券は、券売機(きっぷを買う機械)か駅の窓口で買います。
【お得なきっぷ】
1日、何回でも東京の電車やバスに乗れる「1日乗車券」など、お得なきっぷがいくつもあります。
東京観光を楽しむときなどに便利です。
GO TOKYO お得なきっぷ&ICカード(日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・フランス語)
【電車のルールとマナー】

電車を利用するときは、次のことに気をつけます。
- 駅のホームでは、列に並んで電車を待つ。
このとき、黄色線の内側に立ちます。
- 電車のドアが開いたら、中から人が降りてくるのを待つ。
電車に乗るのは、降りる人がいなくなってからです。
- 駅や電車の中では大きな声で話さない。
携帯電話はマナーモードにして、通話はしません。
- 自分の荷物がまわりの迷惑にならないようにする。

混んでいるとき、リュックは前に抱えるか、手に持ちます。
【女性専用車】

朝のラッシュアワーに、女性だけが乗れる「女性専用車」がある電車があります。
駅のホームや電車の窓に貼られたピンクのステッカーが目印です。
女性専用車には、男性でも、小さな子どもや体の不自由な人と、その世話をする人は乗れます。
バスに乗る
電車の駅から遠い場所へ行くには、町の中を走る「路線バス」が便利です。
路線バスのルートはたくさんあって、とても複雑なので、バス会社のサイトなどで、次のことを調べましょう。
- どのバスに乗ればいいのか。
- そのバスのバス停はどこにあるのか。
- どのバス停で降りればいいのか。
【路線バスの乗り方】

ここでは、東京の東側にある23の区での「都営バス」の乗り方を案内します。
1 目的地まで行くバスを、バス停で待つ。
2 バスが来たら、前のドアから乗る。

3 運転手の席の横にある「料金機」にお金を入れるか、ICカードをタッチする

4 目的地が近づいてきたら、自分の席の近くの「降車ボタン」を押してブザーを鳴らす。
5 バスが完全にとまったら、後ろのドアから降りる。
東京の西側にある「多摩地域」で都営バスに乗るときは、後ろのドアから乗って、前のドアから降ります。
くわしくは、こちらのサイトを見てください。
東京都交通局 バスの利用方法(日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語・フランス語)
タクシーに乗る

駅やホテルにあるタクシー乗り場から、目的地まで車で連れて行ってもらえます。
「空車」と表示されたタクシーなら、手を上げて合図をすれば、乗せてくれます。
場所と時間を伝えて、タクシーを呼ぶことができるアプリもあります。
タクシーを呼んだ場合、「迎車料金」というお金がかかることがあります。
また、午後10時から午前5時までは、「深夜料金」といって、料金が高くなります。
【タクシーの乗り方】
- タクシーが来たら、左後ろのドアが開くのを待つ。ドアが開いたら、タクシーに乗ります。
- 運転手に目的地を伝える。日本語があまり話せない人は、目的地がわかるものを運転手に渡しましょう。
- 目的地に着いたら、運転手にお金を払う。現金のほか、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどでも払えるタクシーも増えています。
- ドアが開くのを待って、タクシーから降りる。