銀行口座をつくる

給料や奨学金などを受け取るとき、必要になるのが銀行口座です。
銀行口座を持っていると、電気・ガス・水道や携帯電話・インターネットなどのお金を払うとき、「口座振替(あなたの口座から、買い物やサービスのお金を自動で引いてもらう支払い方法)」を利用することができて便利です。
一番よく使われるのは「普通口座」と呼ばれる口座です。
外国人が普通口座をつくるのには、日本に6か月以上住んでいることを条件にしている銀行が多いです。
【口座をつくるのに必要なもの】
- 在留カード
- 印鑑(はんこ)
サインで手続きができる銀行もあります。
- 連絡できる電話番号
携帯電話の番号で大丈夫です。
そのほか、社員証(会社でもらう名前や写真が載ったカード)や学生証(学校でもらう名前や写真が載ったカード)などが必要なこともあります。
くわしいことは、口座をつくる銀行に聞いてください。
【口座をつくる手続き】
銀行の窓口で手続きする場合は、月曜から金曜の午前9時から午後3時までに行きます。
名前、住所、生年月日を確認されるので、日本語で言ったり書いたりできるように準備しておいてください。
また、キャッシュカードの「暗証番号(自分だけが知っている数字)」4ケタが必要になるので、先に考えておきましょう。
手続きが終わると通帳がもらえます。
キャッシュカードは、1週間から10日後に家へ送られてきます。
インターネットで手続きができる銀行もあるので、口座をつくりたい銀行が決まったら、問い合わせください。
また、PCやスマートフォンから24時間365日利用できる「ネット銀行」もあります。
自分に合った銀行を選びましょう。
【ATM(Automated Teller Machine)を使う】

ATMでは、キャッシュカードを使って、口座にお金を入れたり、口座からお金を出したりすることができます。
銀行のほか、コンビニエンスストアや駅など、いろいろな場所にあります。
ATMを利用する時間によっては、手数料がかかります。
また、自分が口座を持っている銀行以外の銀行のATMやコンビニエンスストアのATMを使った場合も手数料がかかります。
【口座をつくった後に注意すること】
住所・在留期限(いつまで日本にいることができるか)・在留資格(日本にいる目的)などが変わったときは、口座を持っている銀行に知らせます。
また、日本での生活が終わり、もう日本に戻らない場合は、口座を解約(契約をやめること)します。
日本に戻って、また口座を使う予定がある場合は、銀行に相談してください。
使わなくなった口座を人にあげたり売ったりしてはいけません。
クレジットカードをつくる

「Visa」や「Mastercard」などのマークがついたクレジットカードは、外国でつくったものでも日本で使うことができますが、日本で長く生活する人は、日本のクレジットカードを持っていると便利です。
クレジットカードは、各カード会社のウェブサイトから申し込むことができます。
また、銀行の窓口や店で申し込むことができるクレジットカードもあります。
外国人がクレジットカードをつくるためには、次のものが必要です。
- 在留カード
- 日本国内の住所
- 日本の銀行口座
- 連絡できる電話番号
また、クレジットカードの審査(あなたの情報を調べてカードをつくるかどうか決めること)に通るためには、次のポイントがあります。
- 本人確認書類(あなたを確認できる書類)をいくつか用意する。
在留カードのほかに、パスポート、健康保険証、住民票、日本で取った運転免許証など
- あなたの収入を確認できる書類を用意する。
給与明細(あなたの毎月の給料や源泉徴収した所得税などが書かれた紙)、源泉徴収票(あなたの1年間の給料や源泉徴収した所得税などが書かれた紙)、納税通知書(住民税をいくら払うか書かれた手紙)
- 一度にいくつものクレジットカードに申込まない。
- お金を借りることができるキャッシングの枠を0円にする。
審査を通ると、クレジットカードが家へ送られてきます。
電子決済サービス

「電子決済」は「キャッシュレス決済」とも呼ばれ、現金を使わずに支払いを済ませる方法のことです。
日本でも、クレジットカード・デビットカードのほか、SuicaやPASMOなどの電子マネー、QRコードやバーコードを使った支払い方法など、いろいろなサービスがあり、使えるお店や場所も増えています。