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外国人をサポートする外国人ー第3回 今後のサポートについてー

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左からベトナム出身のヒエンさん、インドネシア出身のたまさん、ネパール出身のシヴァさん。

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第1回はコチラから

 

第3回 今後のサポートについて

「外国人をサポートする外国人」の座談会3回シリーズ、最終回です。
自分の経験を活かして活躍する3人に、今後の展望について話を聞きます。

 

外国人をサポートする立場として、日本社会で改善されるといいと思うことを教えてください。

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実習生と強い絆があり、時には毎日電話をかけてくる人もいるという、たまさん。
シヴァさん

私は、大人の日本語教育が重要だと思います。最近、区役所でも多言語の資料が大幅に増えました。自分が来日したときにはゼロだった、ネパール語の資料も増えています。それはとても親切なことですが、在住外国人にも「自分が日本語を勉強する」という認識を持ってほしいです。日本で生活するなら、やはり日本語が大事です。今の政府は徐々にその方向に目を向けていると思うので、今後期待しています。

たまさん

在留資格の要件などは、今の社会の実情と合っているのかな、というのが少し気になっています。
たとえば在留資格によっては「JLPT(日本語能力試験)でN○以上」というような基準がありますが、現場を見ていると、JLPTでN2を持っていても会話ができない人もいます。試験だけでは、実際の語学力をはかることが難しいです。他の国 (くに) と同様の基準や制度ではなく、日本独自で、日本に合った仕組みをつくるほうがいいように感じます。

ヒエンさん

外国ルーツの子どもの将来を考慮する仕組みがあればと思います。今後、在留資格の規定が変更されることで、子どもの在学中に親が在留資格を失うケースもあるかもしれません。もし日本で生まれ育って日本語しかできない子が急に帰国することになったら、進学も難しくなるのではないかと心配です。子どもだけでも日本に残って勉強を続けられる仕組みがあれば、進学で困ることも減ると感じます。

日本人市民、外国人市民、それぞれに求めることを教えてください。

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子育ての経験から、子どものサポートにも強い関心がある、ヒエンさん。
シヴァさん

繰り返しになりますが、外国人はやはり日本語能力です。語学力を上げる努力をしてほしいです。
そして日本人に対しては、頑張る外国人に対して、やさしい気持ちを持っていただけたらと思います。言葉が通じなくて困ることはあるかもしれませんが、ほとんどの外国人が努力をしていることを、ぜひ理解してもらえるとありがたいです。お互いが歩み寄ることで、より良い仕事ができるようになると思います。

ヒエンさん

そうですね。外国人側は努力が必要です。日本語だけでなく、日本のルールや文化を知ろうとしてほしいと思います。だけど一人で頑張りすぎたり、悩んだりするよりは、相談窓口などに相談してほしいです。正しい情報を持った、いい人に頼ることが大事です。

たまさん

私は、歩み寄りの気持ちが大事だと感じています。別の国で育ってきた以上、文化は違うのが当たり前だと思います。たとえば私自身、母国のインドネシアでは箸で食べる料理を日本人が手で食べていて、「あれ?」と思ったこともあります。その逆に、私が日本食の食べ方を間違っていたこともきっとあります。でも、お互いに友達という気持ちでいれば、そんなに気にならないのかなと思います。

あなたが担当するサポートは、今後より多くの人に必要とされると思いますか。

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在住ネパール人がより良い生活を送れるよう、通訳や就職の支援を行うシヴァさん。
たまさん

東京都心にはたくさんの人がいますが、郊外に出張に出ると、人口が減少していることを実感します。さまざまな問題はありますが、地方の労働人口が減少する限り、今後も外国人労働者は増え、それに伴うサポートも必要になると思います。

シヴァさん

ここ数年で、在住ネパール人もすごく増えました。留学生も労働者も両方増えています。外国人人口が増える分、今後もサポートが必要になると思います。

ヒエンさん

私も、サポートはますます必要になると思います。自分が来日したときよりも、かなり外国人人口が増えていますから。

たまさん

一つ気になるのは、AIの進化です。通訳・翻訳はかなり精度が上がっているので、今後その方面はAIに置き換わっていくようにも思います。

ヒエンさん

たしかに人間に求められるサポートの内容は変わっていくかもしれませんね。

日本人でなく、外国人が外国人をサポートすることには、どんな意義があると考えますか。

シヴァさん

同じ文化圏の当事者をサポートする場合、相手の背景がわかることが大きな強みだと考えています。たとえば私がネパールの人を支援する場合、その人がどんな環境で育ち、どんな文化のギャップでつまずいているかを簡単に理解することができます。日本人でもネパール語が上手な方 (かた) はいますが、その人の感情などを理解した上で通訳することはなかなか難しいです。相手の伝えたいことを、深く理解できることが私たち外国人支援者の強みだと感じます。

ヒエンさん

同国出身者のサポートがあると心強いですよね。一方で、私は日本人による支援も重要だと考えています。たとえば私の職場では、日本人の店長さんが外国人従業員に親身に寄り添った対応をしてくれます。管理者が親切に接してくれると、他の同僚たちもやさしく接してくれます。外国人だけで頑張っても難しいことがあるので、まわりの日本人の方にも支援してもらえると、ありがたいです。

たまさん

私は実習生などを支援する立場として、「無事に母国に帰りたい」という気持ちに寄り添えることが大きな強みだと思います。自分自身、家族から離れて日本に来ました。家族や故郷を思う気持ちは同じです。だからこそ、実習生たちが無事実習を終えられるようサポートしたいという強い思いがあります。

今後挑戦したいことや夢を教えてください。

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「今後も支援に携わりたい」と高い意欲を持つ3人。
シヴァさん

私の願いは、一人でも多くの在住ネパール人に日本の文化に馴染んでもらい、日本でいい仕事に出会って、充実した生活を送ってほしいということです。 また最近、支援の需要が高まり、自分がどこにでも呼ばれるので大変になってきました。今後もサポートを続けるために、自分のような支援者を増やしていきたいです。

ヒエンさん

在住外国人をサポートする機会をより増やしていきたいと考えています。最近は支援した人から外国ルーツの子どもの現状を聞く機会が増え、子どものサポートにも力を入れたいと思うようになりました。子育て経験を活かしながら、日本人と外国人がお互いに安心して生活できる環境づくりに貢献したいです。

たまさん

私はとにかく、環境に適応していくことを頑張りたいです。在住外国人をめぐる日本の制度は、今後もさまざまな変更があると思います。そして制度のほかにも、在住者の年齢や国籍、文化、家庭環境にも当然変化があるはずです。日本の社会環境や一人ひとりの現状に合わせて、臨機応変に成長していきたいです。

 

「外国人をサポートする外国人」のシリーズは、今回が最終回です。
在住外国人として、ご自身の経験や観点を活かしながら支援を続ける3人の姿が印象的でした。座談会を通して、当事者だからこそ届けられる支援があることを教えていただきました。