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外国人をサポートする外国人ー第2回 外国人をサポートする仕事についてー
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第2回 外国人をサポートする仕事について
「日本での仕事と転職について」の座談会を3回シリーズでお届けします。
異なる立場で、自分の力を活かしながら在住外国人をサポートする3人。第2回では、仕事の内容や、やりがいについてのお話を聞きます。
現在の仕事では、どんな人をサポートしていますか。
外国で特定技能や技能実習の人材を募集するところから関わっています。実習先が決まってからは日本入国に必要な手続きをして、来日後も働き始めてから帰国するまで、継続してサポートします。
自分はまだ働き始めて2年なので、担当する人材は80人くらいです。同僚の中には、100~200人くらい担当している人もいます。問題なく実習を終える人がほとんどですが、トラブルがあったときは自分が窓口になります。友達のように、毎日電話をかけてくる実習生もいます。
自分は仕事柄さまざまなネパール人とつながりますが、在留資格に関して困っている人がとても多いです。せっかく日本に来たのに、在留資格について正しい情報を持たず、帰国することになる人もいます。本当に残念です。そうした人たちが、長く働けるように、日本語の勉強や資格取得、そして就職活動のサポートをするのも仕事の一つです。
私が勤めるJICEの日本語教室は、仕事を探している人であれば無料で誰でも受講ができます。授業では、仕事で必要な言葉、履歴書の書き方なども勉強します。
受講生の属性はさまざまです。来日して間もない人もいれば、日本に住んでもう20年という人もいます。夫の仕事で来日した女性など、来日間もないころの私と似たような立場の生徒さんもいます。
同僚はどんな人たちですか。
自分の会社は、みんなネパール人です。
日本人が中心で、3割くらいは外国人ですが、日本育ちの人が多いですね。
日本人と外国人が、半々です。支援対象の技能実習生などは日本語ができない人も多いので、外国語でやりとりをする必要があるんです。仕事で忙しくて、なかなか日本語を勉強する時間が作れない実習生が多いようです。
ちなみに自分も、職場の日本語がわからないことがあります。この間は「一匹狼」「臨機応変」という言葉がわからなかったです。
それは難しい!
仕事で、どんなサポートをしますか。
区役所の仕事の場合は窓口対応ですが、友人知人に頼まれ、現場に行くこともあります。一度納得できなかったのが、銀行手続きに同行したときです。本人は日本語が話せないので自分が通訳で同行したのに、「本人が直接話さないとダメだ」と対応を断られました。
ひどいですね。自分も登録支援機関の職員として、困ったときには現場に駆けつける必要があるので、似たような経験があります。一部の銀行は、本人が漢字で書類を書かないといけないんですよね。自分も5回一緒に書類を書いて提出しましたが、ダメだったことがありました。
本当にびっくりですよね。事前に確認して、「日本語がわかる人を連れてきてくれ」と言われたからわざわざ時間を作ったのに。あのときはさすがに怒りました。
病院でもたまにあります。たとえば精密検査の注意点などは、本人がちゃんと理解してサインをする必要があると言われます。
日本で働くうえで、日本語は必要だと思いますか。
日本語は必要だし、大事です。
日本語を勉強したら、私のように仕事でステップアップすることができます。日本で生活する上で、仕事を続けられることはとても大事です。
在留資格も制度が年々変わっていますからね。なるべく早めに、仕事で使えるレベルの日本語を身につけることが重要だと思います。
サポート対象の方は、どんなことで困っていますか。
同居人との些細な生活トラブルもありますが、深刻なのは病院関係の困りごとです。たとえばインドネシアの病院では総合科という科で最初に話をして、該当する病院に振り分けてもらう仕組みになっています。しかし日本では、そもそも何科に行けばいいかわからないという人や、調べて行っても、たらい回しにされたと、困る人がいます。
私は最近詐欺に悩まされる人が多いなと思います。
たとえば私の団体の日本語教室を案内しても、無料なのを怪しんで信じてもらえないことがあります。ハローワークで在留カードを見せて申し込みをするんですが、そこを怪しく思うようです。
たしかに、最近詐欺が増えていますからね。SNSで、「仕事を紹介します」といってお金を請求するような詐欺とか。
そうなんですよね。まだ知識のない人は、仕事を探す方法を知らないので、正しい方法を疑うし、騙されやすいです。
同じ母語で話されると、つい信頼してしまうんですよね。お金がないときは、焦りもありますし。
みんな、簡単な方法で仕事を探したがっているように見えます。私は、ハローワークの紹介や、お店の前に貼ってある求人であれば安心、と伝えるようにしています。正しい情報を知ってほしいです。
仕事の中でやりがいを感じることを教えてください。
自分がコーディネートした日本語教室を修了して、日本語能力が上がったり、いい仕事に出会ったりしたという話を聞くととてもうれしいです。自分の関わった仕事によって人生が変わった話を聞くと、いいことができたなと思います。
自分が支援していた人が、特定技能の試験に合格したという話を聞くとうれしくなります。やっぱり、向上心をもってステップアップしようとする人に出会えると楽しいですね。転職して今は自分の担当ではなくなった人も、たまに連絡をくれたりします。縁が終わらない仕事なのはいいなと思います。
自分もオンライン授業などでサポートした人が試験に合格したり、在留資格を取得して仕事を見つけたり、という報告を受けると本当にうれしいです。ビジネスではありますが、自分も二人と同じで、誰かの人生にポジティブな変化を与えられることに喜びを感じます。
支援の仕事に必要なスキルはなんだと思いますか。
まずは自分自身が正しい情報を持つことだと思います。その上で、相談者の立場に寄り添い行動することが大事です。支援する立場として、とにかく正しい情報を提供するよう努めます。
語学力は必要ですが、それ以上に相手の気持ちを理解することが大事です。いつも一人ひとりの生活環境や文化の違いを想像した上で、あたたかい気持ちで対応するように気をつけています。
私は、実習生と実習先の会社の間にいる立場なので、中立であることがすごく大事だと思っています。たとえば、どちらかが感情的に苦情を入れてきたときに、それをもう片方にどう伝えればいいかすごく考えます。文化の違いをわかっていないと、相手の気持ちを理解することは難しいです。お互いの気持ちや立場を守るために、うまくいくための言い回しを工夫しながら伝えています。
3人の支援にかける熱い気持ちが伝わってくる、第2回のお話でした。
第3回では、今後の仕事の展望についてお話を伺います。
── 次号へ続く