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「仕事と休日」について ー第3回 休日・余暇についてー ~インドネシア、中国、ペルー出身者が語る~

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第1回はコチラから第3回 休日・余暇について
仕事と休日について、3回シリーズでお届けしています。3回目は休日・余暇について話しました。普段の週末や長期の休みはどうしていますか。余暇の時間で楽しんでいることはありますか。など、楽しい話題へと広がりました。シリーズ最後の回になると、気持ちもリラックスして会話も弾みました。
休日や祝日、有給休暇について

シフト制で働いているので、公休日と有給休暇は上司と相談しながら取っています。だいたい週休2日です。職業や企業によると思いますが、ペルーもほぼ同じです。
わたしの会社は、休日はカレンダー通りでわかりやすいです。中国にある取引先では、祝日が週末と重なると次の週の平日が休みになるようです。今いる会社の休日の方が分かりやすくていいと思います。
夏休みは5日間もらえます。今の会社は10月まで夏休みを取ることができます。他の会社に聞くと、夏休みを長く取ることはなかなか難しいそうですが、わたしの会社は、自分の分の休みをいつでも長く使っても大丈夫です。
インドネシアには国が認めている宗教が6つあります。イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー、仏教、儒教の6つで、それぞれの宗教の特別な日は祝日になります。インドネシア全体が休みになります。
断食をするラマダンも休暇がありますか。
ラマダンに休暇はありませんが、ラマダンが終わった後にイードという祝日が5~10日間くらいあります。イスラム教の人だけでなく、みんなが休めます。そしてボーナスを出すところもあります。インドネシアが公認の宗教をもっと増やしてくれれば、祝日がもっと増えるのに…ってみんな思っています。
普段の週末の過ごし方について

最近はまっているゲームがあるので、週末はゲームばかりしています。仕事も在宅ですから家にばかりいるため、週末の1日くらいは近所を2~3時間くらい散歩します。戸越銀座が近いので、歩いているだけでも楽しいです。
夏は暑いので、週末は家から出ません。映画を見たり本を読んだりして、ゆったり過ごします。英語の本を読むことが多いです。ペルーに90代のおじいちゃんとおばあちゃんがいるので、1~2か月に1回は電話で話します。
小さい子供が二人いるので、暑いときはわたしも過ごしやすい場所へ行きます。科学館や博物館はわたしも好きなので、子供だけが楽しむのではなく自分も行きたい場所へ無理やり連れていきます!
あとは月に1回、美容室やマッサージなどへは行っています。
外食や博物館などに行きたいときは、日本人の友達を誘います。外国人の友達はあまりいません。同じ国の人と話したらスペイン語を話しちゃうので、学べないんですよ。日本人が使う日本語を使いたいし、せっかく日本に住んでいるのでいろいろな場所も教えてもらいたいので。
休日の過ごし方の変化について

僕の地元はインドネシアで3番目に大きいスマトラ島のメダンという町で、ジャカルタよりも大きいんですが、あまりすることも行くところもないので休みなどは皆カフェで過ごしています。僕はあまりそういうのが好きではなくて、それが海外に出るきっかけにもなった気がします。
日本は何かしようと思えば、いろいろできますよね。例えばアウトドアでもいろいろな種類があって、日帰りでもできたり、身近に楽しむことができます。中国にいたときは学生だったこともあると思いますが、今でも同年代の人はたぶん映画とかカラオケとか過ごし方の種類が決まっている感じがします。日本の方が選択肢が多いです。それは東京だからかもしれません。
インドネシアで友だちと遊ぼうとすると、大抵カードゲームをしたりして過ごすんです。僕は好きではないので、自分一人でできる趣味が欲しいと思って、小説を書き始めました。英語で書いているんですが、友だちは難しくてわからないと言うし、なかなか進まなくて、もう10年くらい書いています。(笑)
あと最近は運動不足なので、家の近くにある少林寺拳法を教えてくれるところに通い始めました。まだ2回なんですけど。僕は外国人だから、先生が座り方から教えてくれるので、日本のいろんなことを学んでいます。
その国の伝統を教えてくれる習い事はいいですね。日本の茶道や華道のようなものは、ペルーではインカ帝国のカラフルなダンスです。伝統的なダンスを学校の部活や習い事で継承しています。
最近始めたことでいうと、夫と二人の時間がまったくないので、毎月1回有休をとって夫とコーヒーを飲みに行くのをやっています。子どもたちが学校に行っている間に行きます。
最近は暑くてあまり遊びに行けないんですが、わたしも仕事終わりに喫茶店へ行くのは、好きですよ。おいしいコーヒーを飲んで、本を読んだりして過ごします。以前は仕事が終わって、ジムで鍛えたりしていたんですが、今はジムをサボっているので(笑)、本だけです。
長期休暇の過ごし方について

子どもがいないときは、旅行に行っていました。今は子どもがいるので、あえて時期をずらして世間が長めの休みのときには出勤して、普段忙しくて出来なかった仕事をします。別の時期に有休を取ったりしています。年末年始は家でゆっくりしています。
長期休暇はペルーに帰国します。帰るのに時間がかかるので。日本の国内旅行はあまりしないですね。たまに1週間くらい続けて休みを取りたいときもあるんですが、大抵は分散させて取ります。リラックスして映画を見たり本を読んだりします。
長期休暇だったら、やはり海外へ行きたいです。これは僕の目標なんですけど、毎年新しい国に行きたいと思っています。3~4日の休みだったら国内でいいと思いますが、5日以上あったら海外へ行こうと思います。コロナの時期は行けなかったので、リベンジしようと思っています。今年は台湾へ行きたいです。
国内だったら、沖縄や石川県の金沢、長野県の軽井沢など、いつもと違う雰囲気でゆったりできる場所が好きなんです。
歴史のあるところが好きなので、毎年京都へ行っています。大学院も京都だったので、日本の地元という意識ですね。最近は島根県に「黄泉の国(死者の国)」というのがあって行ってきました。面白いのは、黄色い泉と書くんですね。あとは青森県にあるキリストの墓が気になります。
川越とか鎌倉とか、日本の古い街とか自然のある田舎とか、すごく好きです。
また行きたいと思っているのは、鹿児島県の屋久島です。一度行きましたが、回りきれていないので行きたいです。
「仕事と休日について」の座談会はいかがでしたか。国の違いというよりも、ライフスタイルの変化で、休日の過ごし方も変わっていきます。3回シリーズは今回で終わります。次回を楽しみにしていてください。