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東京の離島へのアクセス方法をご紹介!

想像してみてください。ヤシの木に白い砂浜、サーフィンにドルフィンスイミング。熱帯魚やウミガメのそばでシュノーケリングしたり、うっそうとしたジャングルの中をハイキングしたり、火山の火口の周りを歩いたり...。なんと、これらは全部、東京でできるんです!

東京都の離島の情報はこちら:https://www.tokyo-islands.com/

今回は、東京都の離島へのアクセス方法についてご紹介します。

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東京といえば人口が密集した都会を想像しがちですが、それだけではありません。森や山に囲まれた西側の地域のほか、南の海に浮かぶ亜熱帯のいくつもの火山島も東京都に属しています。

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特に、伊豆諸島と呼ばれる9つの有人島とそれに付随する島々は、アクセスがよく、多様な自然の景観が楽しめるので人気です。伊豆諸島行きの船や飛行機は頻繁に運航されており、どちらも比較的手ごろな料金で利用できます。

今回は伊豆諸島への交通手段をご紹介します。みなさんも早速、島巡りの計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

東京都の離島へは船または飛行機で

魅力的な東京の離島を訪れたいけれど時間が限られているという方は、飛行機で行くのがおすすめ。本州からは2社の航空会社が運航しています。ひとつは日本の大手航空会社である全日本空輸(ANA)、もう一つは地域に特化した航空会社である新中央航空です。

ANAが運航する伊豆諸島行きの便は、羽田空港と八丈島空港間の1区間のみです。伊豆諸島の中でも南方に位置する大きな島、八丈島へは、ジェット機で55分。1日3便、運航しています。運賃は時間帯や季節によって変わりますが、概ね片道11,000円からです。

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そのほかの島へ飛行機で行くなら、調布空港に発着する新中央航空でアクセスすることができます。調布飛行場は東京の都心部の西側にある飛行場で、JR中央線武蔵境駅からタクシー、または京王線調布駅からバスで行くことができます。

新中央航空が運航するのは、19人の搭乗が可能な双発プロペラ機。調布飛行場と大島、新島、神津島、三宅島間を行き来します。運賃は、大島へは11,800円から、三宅島へは17,200円から。往復割引もあります。

一方で、島へと旅する大半の人を送り届けているのは船。主な運航会社は東海汽船です。ハイスピードの高速ジェット船と、スピードは落ちますが、運賃が安い大型客船を運航しています。

東京から出発する東海汽船の高速ジェット船は、竹芝客船ターミナル(JR山手線浜松町駅から徒歩8分)を出航すると、乗客を大島、利島、新島、式根島、神津島へ送り届けます。最も近い大島へは約2時間、一番遠い島へも約4時間で到着します。

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時間に余裕がある人は、最も経済的な大型客船を利用してみてはいかがでしょうか。東海汽船では、竹芝客船ターミナルを夜間に出港し、翌朝、各島に到着する大型客船を2隻運航しています。

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竹芝を夜間に出発する船の1隻目は、三宅島、御蔵島、そして八丈島へ。2隻目は、大島、利島、新島、式根島、最後に神津島へと向かいます。運賃は乗船区間や席の等級によって変わります。(大型客船には2等、特2等、1等、特1等、特等があります)

 

「東京愛らんどシャトル」のヘリコプターで島から島へ

島間の移動をお考えであれば、前述の東海汽船が運航するフェリーを利用することができます。しかし、船の移動は、海が荒れていたり、潮の流れが強いと、遅延や欠航になることがあります。そんなときや、より早く移動したいときには、東邦航空が運行するヘリコプター「東京愛らんどシャトル」が便利。9名まで搭乗できます。

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もともとは仕事で島の間を行き来する人のために提供されたシャトルサービスですが、一般の人でも利用可能です。所要時間は船より大幅に軽減され、大島から利島まではたったの10分、三宅島までは20分。三宅島から御蔵島へは10分、御蔵島から八丈島までは25分、八丈島からさらに遠い青ヶ島へは20分です。

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運賃は、大人一人5770円から。行先によって変わります。2019年9月現在の運賃には消費税8%が含まれていますが、税率改正に伴い、10月からは消費税10%を含んだ運賃に変わる予定です。

 

運賃と時刻表などについての詳細情報

伊豆諸島へのアクセスに関する運賃や航路は変更される可能性があるので、旅行を計画する際は、本記事で紹介した各運航会社のウェブサイトなどをチェックしてください。

新中央航空株式会社のウェブサイト:https://www.central-air.co.jp/index.html
東海汽船株式会社の公式ウェブサイト:https://www.tokaikisen.co.jp/
季節限定の航路や割引対象の航路もあるので、ウェブサイトのチェックをお忘れなく!

東京愛らんどシャトルのウェブサイト:www.tohoair.co.jp/shuttle/index.html

東京の島々へは、いつでも、簡単にアクセスすることができます。この素晴らしい島々へ足を運んで、めったに見ることができない東京の一面を楽しみましょう!

この記事は、ノアム・カッツが執筆しました。

*この記事は、2019年09月24日に東京都国際交流委員会が運営していたLife in Tokyoに掲載したものです。