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広い空、海と緑を満喫!東京湾を望む都立公園
"緑と水と人とのふれあい"をテーマに、1989(平成元)年にオープンした「葛西臨海公園」。広大な敷地を誇る最大級の都立公園として、都民はもとより国内外から訪れる多くの人に親しまれています。
園内に配された様々なエリア
葛西臨海公園には、テーマの異なる5つのエリアが設けられています。敷地内全体をゆったり散歩するもよし、「今日はこのエリアで」と目的を決めてじっくり楽しむもよし。エリアごとにさまざまな遊び方が提案されています。
【エントランス エリア】
JR京葉線「葛西臨海公園駅」を出て、駅前広場と噴水を抜けた先にあるのが、来客者を迎えるエントランスエリア。公園サービスセンターやホテル、レストラン・売店などがあります。解放感あふれる空間に、これから始まる公園散策の期待も高まります。
【展望広場】
エントランスからまっすぐに伸びる道を向けると、そこに現れるのは、東京湾を望む芝生の広場。公園の中心部に位置し、ひと際目を引くガラス張りのスタイリッシュな建物は、展望レストハウス「クリスタルビュー」です。公園の西端には芦ヶ池もあり、水と空と芝生の香りを満喫できます。
【水族園】
展望広場から親水護岸沿いに歩くと、丸いオブジェのような施設が見えます。これが「葛西臨海水族園」のガラスドームです。葛西臨海水族園は、上野動物園開園100周年にあたる1989年に、上野動物園の水族展示を継承して開園しました。ここでは、ドーナツ型の大水槽を回遊するクロマグロや、国内最大級の展示施設でのびのびと生活するペンギンなど、600種を超える海の生物とふれあうことができます。
【鳥類園】
昔から魚介類が豊富な干潟があり、それをえさとする鳥類が飛来していた葛西エリア。その自然環境を創出しようと試みたのが、この鳥類園です。敷地内には2つの池とウォッチングセンター、観察舎などがあり、ガイドツアーやナイトウォッチングも企画されています。春と秋にはアオアシシギやクロツラヘラサギ、夏はコアジサシ、コチドリ、冬にはホシハジロというカモの仲間やオオタカなど、野鳥をはじめ、さまざまな生き物を観察することができます。
【芝生広場】
葛西臨海公園のランドマーク「ダイヤと花の大観覧車」がある空間。緩やかな勾配の芝生広場を中心に蓮池や散策路、休憩舎があり、家族連れやカップルなど、訪れた人々が思い思いに散歩を楽しんでいます。
四季折々の花や植物とのふれあいや、季節ごとに企画されるイベントにより、自然を愛する人を飽きさせません。
- ファミリーやグループで1日中楽しめる
園内には、さまざまなレクリエーションが用意されています。そのなかでも、とくに人気なのが「バーベキュー広場」です。食材やツールだけでなく、皿や燃料までその場で調達できるので便利。食材を持ち込んで、ツールだけ借りることも可能です(事前予約制で、時季により営業時間が異なるのでご注意を)。
くまなく散策したいなら、名所を約25分かけてまわる「パークトレイン」がおすすめ。汽車型の乗り物で、青色の「うみ」と黄色の「なのはな」の2種類があり、晴れた日には房総半島やアクアラインが望めます。
見逃せないポイントの一つが、「ダイヤと花の大観覧車」のライトアップ。日没後1時間は、日本最大の観覧車が純白に輝き、薄暮の空にその姿がくっきりと浮かび上がります。
- いくつもの池、そして海。水なしには語れない
緑豊かな公園でありながら、つねに水の存在を感じられるのが葛西臨海公園の魅力。奥に広がる東京湾、エントランスと水族園の噴水のほか、蓮池、芦ヶ池、上の池(淡水池)、下の池(汽水池)の4つの池が、訪れた人を迎えてくれます。
展望広場の先には「東京水辺ライン」発着場があり、お台場・浅草方面へ向かう水上バスに乗ることができます。公園で野鳥や海の生物にふれあい、緑あふれる自然を満喫したら、東京を代表する観光スポットのお台場や浅草へ移動するというコースもおすすめ。都内の入り組んだ交通網と違い、乗り換えがないので外国人ゲストにも喜ばれています。
- 防災公園という大きな役割を担って
葛西臨海公園はもうひとつ、「防災公園」という重要な役割を担っています。広い敷地内に自衛隊・消防・警察のヘリコプターが離発着するなど救出活動の拠点となることが想定されており、東京水辺ラインを使った帰宅困難者搬送などの訓練もおこなわれています。
万が一のときに活用できる防災トイレやかまどベンチも用意されており、地域住民との防災訓練も実施。展望レストハウス「クリスタルビュー」1階の「防災情報ひろば」には、パネルやグッズによる防災対策が紹介されているほか、定期的な防災イベントも開催されています。
葛西臨海公園は、豊かな自然にふれあえる場所であり、それと同時に、自然災害から私たちを守ってくれる場所でもあるのです。
住所:〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目
開園日:常時開園
※営業時間はサービスセンターへお問い合わせください。
お問い合わせ: 03-5696-1331
*この記事は、2017年03月29日にLife in Tokyoに掲載したものです。