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街の変遷を見つめ続ける、東京タワー

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今年12月に開業60周年を迎える東京タワー。1958年の開業以来、東京のシンボルとして多くの人々から愛され続けてきました。2011年、アナログ放送から地上デジタル放送への移行に伴い、総合電波塔としての役割のほとんどは東京スカイツリーに引き継ぎましたが、今でも一部の機能が東京タワーに残されています。

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東京を一望することができる展望台には、たくさんの観光客が訪れます。アニバーサリーイヤーである今年は、改装した「特別展望台」を新たに「トップデッキ」と名付けるなどして、リニューアルオープンしました。事前予約制の新アトラクション、「トップデッキツアー」もスタート。今回は、リニューアルの全貌を明らかにすべく、始まって間もないツアーに参加してきました。

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ツアーの受付は、「フットタウン」の1階にある「トップデッキレーン」。「フットタウン」にはレストランやギフトショップに加え、人気アニメ『ONE PIECE』の常設テーマパーク(有料)もあり、ツアー後も楽しめるようになっています。ツアーの参加は予約制のため、受付で長時間並ぶ必要はありません。予約時に発行されたQRコードを係員に提示して、早速チェックイン。

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受付では、13言語※に対応したスマートフォン型の音声ガイドを手渡されます。この音声ガイドシステムは、東京タワーの歴史やトップデッキから見える景色や建物について、音声とテキストで解説してくれます。東京でも珍しくなったアテンダントと呼ばれるエレベーターボーイ&ガールに案内されて、まずは高さ150mのメインデッキへ。

※日本語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の計13言語

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ツアーに参加しなくてもメインデッキを訪れることはできますが※、メインデッキ2階の「トップデッキゲート」から先は、ツアー参加者限定エリアです。早速ゲートを通り抜けると、幻想的なライトに照らされた「タワーギャラリー」がありました。ここでは、東京タワーの建設風景や、東京の移り変わりを画像で紹介しています。

※メインデッキへの入場料が必要です。

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続いて、トップデッキへ昇る専用エレベーターの搭乗口「プラットフォーム」へ。入った瞬間、ふんわりと心地よい香りが漂います。これは世界で活躍する調香師、クリストフ・ラウダミエル氏が、伝統と革新が織り交ざる現代の東京をイメージして創った香り。ここではドリンクサービスや、「メモリーキーパー」と呼ばれるカメラマンによる写真撮影があり、エレベーターの待ち時間も贅沢な気分で過ごすことができます。

高さ250mまで一気に昇るトップデッキ専用エレベーターは、今回のリニューアルの目玉のひとつ。外側の二面がガラス張りになっているので、エレベーターに乗りながら、赤い鉄骨越しの景色を楽しむことができます。そしていよいよツアーのクライマックス、トップデッキへ。

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トップデッキに降り立つと、東京の大パノラマが広がります。天気が良ければ、遠くに富士山を望むこともできるそうです。音声ガイドで各方角の景観の解説が聞けるので、東京全体の地理の全体像をつかむのにも役立ちそう。鏡を組み合わせた独特の内装のコンセプトは、"東京の未来を映し出す鏡"と"ゲストと一緒に創る展望台"。夜になるとLED照明が、より近未来的な空間を演出します。

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東京タワーでは、メインデッキの窓ガラスを利用したプロジェクションマッピングや、季節感のあるさまざまなイベントが行われています。プロモーションなどで、夜のライトアップの色が変わることも。ちなみに満月の夜は、満月の光を際立たせる為、タワーの上半分が消灯され、 (した) 半分がピンク色に輝きます。

60年間、街の変遷を見守り続けてきた東京タワー。その存在も、日本の経済発展の象徴から、見る人にノスタルジーを感じさせる東京のシンボルへと移り変わりました。そして今回、リニューアルで新たなスタートを切った東京タワー。その変容は、東京の新しい時代の幕開けを意味しているのかもしれません。

 

東京タワー

住所/港区芝公園4-2-8
電話/03-3433-5111
営業時間
メインデッキ 9時~23時(最終入場 / 22時30分)
トップデッキツアー 9時~22時15分の間、15分おきに予約可能(最終ツアー / 22時15分)
定休日/年中無休
料金
 <メインデッキ(150m)>
  大人(高校生以上) ¥900
  子ども(小中学生) ¥500
  幼児(4歳以上) ¥400
 <トップデッキツアー(150m+250m)>
  大人(高校生以上) ¥2,800
  子ども(小中学生) ¥1,800
  幼児(4歳以上) ¥1,200
東京タワー ホームページ


*この記事は、2018年04月24日に東京都国際交流委員会が運営していたLife in Tokyoに掲載したものです。