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青果と花の取扱量日本一! 大田市場を見学する
現在、東京都には11の中央卸売市場があり、青果、水産物、食肉、花きの取引が行われています。中でも東京湾岸部に位置するのが、日本最大規模の広さを誇る大田市場です。北側にコンテナ輸送の発着駅である東京貨物ターミナル駅、南側には 羽田空港、さらに市場の間を首都高速湾岸線が貫くという、物流を行うにあたり非常に利便性の高い場所に位置しています。
大田市場では青果、水産物、花きを扱っていますが、この三部門を有するのは都内の中央卸売市場の中でもここだけ。特に、青果、花き部門の取扱量は日本一。また、見学コースが設けられているのも特徴のひとつです。
花き棟のオークションルームは、ちょうどせりの真最中。全国から集荷された花きを、仲卸業者と売買参加者がパソコン越しに見定めます。卸売市場といえばせりのイメージが強いですが、今はせりを通さずに価格交渉を行う相対取引も多く行われています。
広大な青果棟は、見学コース最大の見どころ。背丈以上に段ボールが積み上げられ、そこを縫うようにフォークリフトが動き回ります。見たこともないような量の玉ねぎやレタスが整然と並ぶ光景は圧巻の一言です。
水産物といえば築地市場が有名ですが、大田市場でも取り扱っています。せりは見学者コースに含まれていないため、残念ながら見学することはできませんが、早朝から活気のある声が飛び交います。また市場内には東京都福祉保健局市場衛生検査所が設置されていて、有害・不良品の排除や衛生面の管理も徹底。食卓の安全と安心を担っているんです。
さらに場内にはさまざまな関連事業者も軒を連ねていて、包装資材や乾物、お茶などを販売しています。市場で働く人たちのための定食屋や喫茶店もあり、中には隠れた名店も。これらのお店は一般見学者も訪れることができるので、見学の後はこちらで舌鼓を打つのも一興です。
大田市場へのアクセスはバスの利用が便利ですが、東京モノレール「流通センター」駅からは徒歩約20分。隣接する東京港野鳥公園の散策とあわせて訪れる人も多いそうです。昨今は工場見学が人気だそうですが、大都市東京の台所のひとつ、大田市場を見学してみてはいかがでしょうか。
大田市場
住所:大田区東海3-2-1
電話番号:03-3790-6539 (受付時間 9時~16時)
アクセス:
- JR品川駅より都営バス、または、JR大森駅・京浜急行平和島駅より京急バス
※いずれも「大田市場」行 - 東京モノレール流通センター駅下車 徒歩20分
- JR大森駅、または京浜急行平和島駅より京急バス「京浜島」又は「城南島」行 京浜大橋下車 徒歩1分
見学方法:自由見学。警備員詰所に来意を告げて、その指示に従ってください。
※見学者用駐車場はなし
せり開始時間:青果 AM 6時50分、花き 切花AM7時、鉢物7時30分
*この記事は、2017年08月14日に東京都国際交流委員会が運営していたLife in Tokyoに掲載したものです。