Tokyoらいふ
安全な電気製品の使い方をしていますか?
*この記事は、東京都国際交流委員会が運営していたウェブサイトに掲載したものです。
8月のある暑い夜、シャワーを終えたシャーロットさんがヘアドライヤーを使おうとしていると、ホストマザーの玲子さんが洗面所に入ってきました。

玲子
ちょっと、シャーロットさん! 濡れた手でプラグを挿したらダメよ!
シャーロット
あら、ほんのちょっと濡れているだけですよ。
玲子
甘くみない方がいいわ。家庭で使う電気製品でも感電の危険性はあるのよ。
シャーロット
…わかってはいるんだけれど、ついついやってしまうんです。たいして濡れていないし、ほんの一瞬だし、たぶん大丈夫なはず、って。
玲子
皮膚が濡れていると電気抵抗が低くなって感電しやすくなるのよね。夏場は特に注意した方がいいわ。汗をたくさんかくし、肌の露出も多いから。
シャーロット
これからはもっと気をつけるようにします。そういえば、この家では水まわりで使用する電気製品に、ちゃんとアース線を接続していますね。洗濯機、ウォシュレット、食洗器、それに電子レンジにも。
玲子
万一漏電した場合に感電するリスクをなるべく低くしておかなきゃ。
シャーロット
私、安全な電気製品の使い方をしているかどうかなんて、ふだんの生活であまり考えることがないなぁ。
玲子
あのね、シャーロットさん、ドライヤーのコードがねじれているけど、そのままの状態で使わない方がいいわよ。
シャーロット
あはは、また注意されちゃった。
玲子
口うるさくてごめんなさいね。実は私、コードがねじれたままドライヤーを使っていたら、付け根から火花が出てびっくりしたことがあるの。
シャーロット
それは怖いですね! コードが断線して、ショートしたんですね。
玲子
ええ。どんなに安全な電気製品を選んでも、間違った使い方をすれば、場合によっては感電したり、発火したりと危険を伴う恐れがあるのよね。
髪を乾かし終わったシャーロットさん、リビングで再び玲子さんと話し始めます。
シャーロット
電気製品を使う時に、他にはどんなことに注意すればいいでしょうか?
玲子
いろいろあるわよ。まずは、無理なタコ足配線をしないこと。
シャーロット
それは知っています。コンセントにもテーブルタップにも許容量があるんですよね。それ以上の電力を使うと発熱して火が出ることがあるとか。
玲子
そうなのよ、怖いわよね。それから、ときどきプラグの掃除をすることも忘れずにね。プラグとコンセントの間にたまったホコリが湿気を帯びると、微量の電気が流れて、火災を引き起こす原因になることがあるのよ。
シャーロット
テレビや冷蔵庫、それに洗濯機など、ずっとプラグを挿したままのものは特に注意が必要ですね。
玲子
その通りよ。あとはコードを束ねたり、巻き付けたままま使わないこと。ドライヤーやポットなど、消費電力が大きいものは特に要注意よ。それから、コードを家具で踏みつけたり、扉にはさんだりしないこと。
シャーロット
うーん。どれもついつい、やってしまっている人が多そうです。
玲子
そうなのよね。私たちの生活を快適にしてくれる電気製品をきちんと安全な方法で使っているかどうか、ときどき見直してみることが必要かもしれないわね。
シャーロット
私、明日さっそく、家中のプラグのお掃除をします!
玲子
ありがとう。助かるわ!