Tokyoらいふ
日本のトイレ文化
*この記事は、東京都国際交流委員会が運営していたウェブサイトに掲載したものです。
大学のキャンパスのベンチで、イギリスからの留学生ウェンディさんと韓国からの留学生へヨンさんが、ゼミの先輩の純さんと話をしています。

純
ウェンディさんのご家族、今、日本に来ているんですって?
ウェンディ
はい、みんな初めての日本を楽しんでいます。毎日が驚きの連続みたいです。
純
たとえばどんなことに驚いていたのかしら?
ウェンディ
日本に着いてすぐに盛り上がった話題がトイレなんです!「水が流れる音が鳴る、あの装置はいったい何なの?」と、母と姉が不思議がって。
純
それは、用を足す時の音を聞こえないようにする装置のことね。
へヨン
あれは日本独自のものですよね!初めて見たとき、日本人の「恥じらい」の文化がここに表れていると思った記憶があります。
ウェンディ
私の家族は、「そんなところにまで気を遣うなんて!」とびっくりしていたわ。
純
ふふ、受け止め方がそれぞれで面白いわね。日本のトイレ文化は独特だと言われるけれど、外国人はどんなところに戸惑うのかしら?
ウェンディ
和式トイレの使い方がわからなくて困ったという人は、留学生仲間でも多いですね。逆向きにしゃがんでしまったとか、完全に座り込んでしまったとか。
へヨン
トイレットペーパーを便器に流せることに驚いたという人もいましたね。ペーパーは流さず、くずかごに捨てるという習慣の国や地域も多いですから。
ウェンディ
それから、日本ならではの洗浄機能付きの高機能トイレ!便座が温かいのが嬉しいし、近づくと自動でフタが上がったり、立ち上がるだけで水が流れたり、どこまでも親切で感心するけれど、あまりにボタンが多すぎて外国人を悩ませることも多いんです。
へヨン
洗浄ボタンが分からなくて10分も探した、間違えて緊急用の呼び出しボタンを押して警備員が駆け付けた、なんてケースもあるらしいですね。
ウェンディ
「トイレにもマニュアルが必要!」と思うことがあります。
純
あはは!二人にいいものを紹介するわ。日本のトイレの使い方を紹介しているサイトがあるの。私のタブレットで見てみましょう。
ウェンディさんとヘヨンさんは、純さんのタブレット端末をのぞき込みます。
ウェンディ
なるほど!これは写真が豊富でわかりやすいわ。
へヨン
これから日本へ来る予定の人たちにこういうサイトを教えてあげると良いですね。トイレの使い方を人に聞くのってちょっと恥ずかしいから。
純
最近では、日本を訪れる外国人が急増していることを背景に、トイレの使い方をイラストで説明したステッカーを用意したり、外国人を含めたすべての人が使いやすいトイレを整備する自治体や企業も増えているわ。2020年の東京オリンピックに向けて、日本の「おもなし文化」のひとつとして、清潔で快適なトイレをアピールしようという動きはますます加速するでしょうね。
ウェンディ
確かに、日本を訪れた外国人の多くが日本で印象に残ったものとして、トイレの快適さを挙げますよね。
へヨン
そう言えば、この間行ったデパートのトイレ、ものすごく豪華でびっくりしたわ。フロアごとにデザインやアロマの香り、BGMまで違うのよ。
ウェンディ
それは興味深いわね!ぜひ、家族を連れて行きたいわ。
純
なんと!日本のトイレは観光スポットにもなるみたいね。
NIPPON UTSUKUSHI TOILET ? JAPAN TOILET INFORMATION
http://www.sanitary-net.com/utsukushitoilet/
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