Tokyoらいふ

「年末の大掃除はコンセントも忘れずに!」

*この記事は、東京都国際交流委員会が運営していたウェブサイトに掲載したものです。

友人の純子さんの家にやって来たロベルトさん。年末の大掃除の手伝いをしています。

「年末の大掃除はコンセントも忘れずに!」

ロベルト

純子さん、窓拭きが終わったよ!次は何をすればいい?

純子

えーと、今度はコンセントとプラグのお掃除をお願いできるかしら。

ロベルト

えっ、コンセントとプラグ?わざわざ掃除をする必要があるの?

純子

あら、ロベルトさん。コンセントのトラッキング現象が原因の火災って意外と多いのよ。

ロベルト

トラッキング現象って?

純子

電源プラグとコンセントの間に溜まったほこりが湿気を帯びると、漏電して発火することがあるの。プラグをコンセントに差し込んだまま使い続けている家電製品って結構あるでしょう?知らないうちにほこりが溜まっていて、とても危険なのよ。

ロベルト

うーん、僕もあちこち差しっぱなしにしているなぁ。冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、それにテレビも。

純子

トラッキング現象が起きやすいのは、家具の裏に設置されているコンセントや、湿気の多い所にあるコンセントよ。

ロベルト

湿気が多いというと、洗面所とか台所とか?

純子

そうね、水回りは要注意ね。それにエアコンや暖房器具の使用で結露がつきやすい場所にあるコンセントも危ないわ。トラッキング現象を防ぐには、定期的な掃除が一番。プラグを抜いて、乾いた布で拭いてね。

ロベルト

了解!じゃあ、このリビングから始めるよ。

ロベルトさんは家具の裏にあるコンセントを掃除し始めます。

ロベルト

驚いた!かなりほこりが溜まっているな。

純子

ふだんの掃除では、なかなかそこまで行き届かなくて……。

ロベルト

そうだよね。僕も一度、部屋中のコンセントを掃除することにするよ。

純子

それがいいわ。トラッキング現象が怖いのは、電気器具のスイッチがオフでも、コンセントにプラグが差さっているだけで発生してしまうことなの。留守中や寝ている時に発火すると、発見が遅れて思わぬ被害につながるわ。電気器具を使わない時は、できるだけプラグを抜いておいた方がいいわね。

ロベルト

うん、わかったよ。

純子

ついでに電気コードが家具の下敷きになったり、折れ曲がったりしていないかもチェックしておくといいわ。電気コードのショートが原因で起きる火災も多いのよ。それから、コンセントやテーブルタップの電気の許容量を超えるようなタコ足配線はやめてね。過熱して火災に至ることがあるから。

ロベルト

それも気をつけるようにするよ。さて、次は台所のコンセントの掃除に取りかかるぞ!

純子

ありがとう、ロベルトさん!本当に助かるわ。

■東京消防庁 コンセントの掃除を心掛けましょう。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201210/10_kokoroe/chapter06.html

■東京消防庁 電気コード等による火災に要注意!
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/kts/kts_19/kts05.html