Tokyoらいふ

自転車のルール、守っていますか?

*この記事は、東京都国際交流委員会が運営していたウェブサイトに掲載したものです。

タイから日本の大学に留学してきたソムチャイさん。大学の駐輪場でクラスメイトの翼さんと顔を合わせました。

自転車のルール、守っていますか?

やあ、ソムチャイ。君も自転車通学なのか!

ソムチャイ

うん。最近始めたんだ。翼の自転車、カッコいいね。

僕は自転車が好きで、サイクリングサークルにも入っているんだ。よかったら、君も週末のランに参加してみない?

ソムチャイ

行きたいけど、まだ自転車に乗り慣れていないんだ。バンコクでは自転車を利用する機会がなかったから。さっきも道を走っていたら、通りかかった人に注意されちゃった。「危ない!ルールを守って!」って。道の端を走っていたし、スピードも出していなかったのにどうしてだろう?

たぶん、ソムチャイは右側の路側帯を通行していたんじゃないかな。あるいは、正しく左側を通行していたとしても歩行者の通行を妨げていたか。

ソムチャイ

そうだったかも。なにしろ日本の交通ルールがよくわからなくて。

無理もないさ、日本に来たばかりなんだから。外国人向けに交通ルールを説明している「交通安全ガイド」が警察庁のウェブサイトにあるから、見てみるといい。自転車に乗るときのルールや注意点について詳しく書かれているよ。

翼さんは、ルールを守って自転車を運転することが大切だと話します。

免許なしで誰でも簡単に乗れるけれど、自転車は「車の仲間」。ルールを守って運転しないと、大きな事故につながりかねない。だけど、残念ながら、事故を招くような危険な運転をする人も多いんだ。そこで、今年の6月から、自転車で危険なルール違反を繰り返すと、「自転車運転者講習」の受講が義務付けられるようになったんだよ。

ソムチャイ

危険な違反というのは、たとえば?

さっき言った路側帯での歩行者の通行妨害の他に、信号無視、遮断踏切への立ち入り、酒酔い運転など、14項目が設けられているよ。これらのルール違反をして、3年以内に2回以上摘発された自転車の利用者が講習の対象となる。

ソムチャイ

なるほど、それだけ危険な運転をする人が多いってことなんだね。僕は安全第一で自転車を楽しむことにするよ。まずは、さっき教えてもらったガイドで交通ルールを勉強するところからだな。

ガイドを読んでもわからないことがあったら、いつでも僕に聞いて。

ソムチャイ

そうするよ。ありがとう!