Tokyoらいふ
お箸のマナー
*この記事は、東京都国際交流委員会が運営していたウェブサイトに掲載したものです。
この春、日本の会社で働き始めたユースフさん。今日は同僚の光江さんたちに誘われて、ハイキングにやって来ました。待ちに待ったお昼時、シートを敷いてみんなでお弁当をいただきます。

光江
さあ、どうぞ遠慮なく召し上がれ。今日はユーフスさんに日本の行楽弁当を楽しんでもらおうと思って、みんなと一緒に腕をふるったのよ。
ユースフ
すごい!色とりどりでおいしそうですね!うーん、何からいただこうかな……。
光江
あら、ユースフさん、そうやってお箸をお料理の上で動かしながら悩むのは、「迷い箸」といって、マナー違反なのよ。
ユースフ
えっ、失礼しました。知らなかったです。お箸のマナーって、ほかにもたくさんあるんですか?
光江
そうね、「嫌い箸」といって、避けなくてはいけないお箸の使い方がいろいろあるのよ。たとえば、フォークみたいに箸で食べ物を突き刺すのは「突き箸」や「刺し箸」、箸を舐めるのは「ねぶり箸」、お箸とお箸の間で食べ物をやり取りするのは「合わせ箸」や「箸渡し」などと呼ばれて、特にやってはいけないとされているわ。
ユースフ
どうしよう……。今まで、気づかずにしていたかもしれません。
光江
1つ1つ、覚えていけばだいじょうぶよ。日本人でもお箸の完璧なマナーを身につけている人はなかなかいないわ。
ユースフさんは、同僚の一人が配られた割り箸ではなく、持参した箸を使っているのに気づきました。
ユースフ
あれっ、加藤さんは自分の箸を使っているんですね。
光江
加藤さんは、いつも「マイ箸」を持ち歩いているの。環境に配慮して、割り箸ではなく、自分のお箸を使うようにしているのよ。
ユースフ
なるほど。確かに使い捨ての割り箸って、もったいないですよね。僕も「マイ箸」を持ち歩くようにしようかな。ちょうどこの間、名前入りのお箸を作ってもらったところだし。
光江
あら、素敵ね!今度ランチのときにでも見せてちょうだい。ところで今日は、いい気分転換になりそうかしら?慣れない環境で働くのはストレスも多いだろうと思って、みんなでハイキングに誘ったのよ。
ユースフ
ありがとうございます!おいしい空気においしいごはん。ばっちりリフレッシュできそうです。また明日から頑張ります!