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にほんごたどく NPO多言語多読 無料の読み物

日本語を楽しみながら習得する方法のひとつに、多読があります。自分の好きなものをたくさん読んで、日本語を身につけていく方法が多読です。実際に多読を続けていて、本を読めるようになった人や、漢字がわかるようになった人、会話がうまくなった人がたくさんいるそうです。「漢字はひとりでドリルをやってもなかなか覚えられなくて、あきらめていました。多読に出会って、初めて文字を読むようになりました。すごく自信がついたし、うれしい!」と体験者は話します。
多読をするときの読み方のルールは4つです。
- やさしいレベルから読む
- 辞書を引かないで読む
- わからないところは飛ばして読む
- 進まなくなったら、他の本を読む

「にほんごたどく」のサイトには、「無料の読み物」というページがあり、本を無料で読むことができます。0から5までの6つのレベルに分かれていて、「レベル0」37作品、「レベル1」10作品、「レベル2」10作品、「レベル3」12作品、「レベル4」4作品、「レベル5」1作品が掲載されています。PDFファイルをダウンロードしたり、プリントして本にすることもできます。聞いてわかるけれど、文字に弱いという人は、朗読を聞きながら読む「聞き読み」がおすすめです。朗読音声付きの図書もレベル0で26作品もあります。また、中級や上級の人でも、日本語の本を読んだことがない人は、やさしいレベルから多読を経験してみてください。

掲載されている本は、さまざまな種類がそろっています。シリーズになっている本や、留学生の書いた本もあります。旅行や食べ物の話、言葉をキーワードにした本もあります。本を読んで進まなかったら、本を替えてもいい。全部わからなくてもいい。多読のルールは、本の楽しみ方をぐんと広げてくれます。絵や写真を見て、その本の世界を味わう。そうやって日本語を日本語のまま、場面とともに理解することが日本語習得の近道だそうです。学習者のみなさんに、ぜひおすすめください。