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世界各国の絵本に出会える「いたばしボローニャ絵本館」

北イタリアのボローニャから寄贈された絵本を中心に、世界約100か国、3万冊、70言語の絵本を所蔵している海外絵本の図書館です。板橋区とボローニャ市の交流は、1981年に板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」を開催したことをきっかけに始まりました。以来、絵本を通じて交流を深め、2004年に「いたばしボローニャ子ども絵本館」が開館。2021年3月には、新しくなった板橋区立中央図書館に併設され、移転しました。板橋区平和公園内にあるので、大きな窓からは樹々を見ることができます。まるで、森の中の図書館といった雰囲気です。

館内には工夫をこらしたコーナーがたくさんあります。「赤ちゃん絵本」コーナーでは、日本で暮らす外国籍のお父さんやお母さんにも絵本を使って子育てを楽しんでもらえるように、各国語の赤ちゃん向けの絵本を集めています。
「世界を知る」のコーナーでは、101の国で出版された絵本や、その国について描かれた絵本が集められ、それぞれの棚には国名と国旗のマークが貼ってあります。絵本を通じて世界に触れ、国や地域に興味を持つきっかけになるかもしれません。


絵本を開くと絵が飛び出したり、動いたりする「しかけ絵本」コーナーもあります。子どもだけでなく、大人も好きな人が多いのではないでしょうか。じっくり眺めることができる展示コーナーや、実際に手に取って見ることができるコーナーもあります。
また、「セット絵本」という面白いコーナーもあります。外国語の絵本と日本語版、日本の絵本と外国語版がそろっています。英語はもちろん、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語など、さまざまな言語のセットが4000冊以上もあります。違う言語を母語とする子どもたちが一緒に同じ話を楽しめるので、読み聞かせにもいいそうです。絵本の紹介や本を探すお手伝いなどをしてくれる「絵本ガイドデスク」もあります。