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「耳」を使った慣用句

耳が 痛い耳に たこが できる耳が 早い耳に 残る耳を 疑う

慣用句(idiom)は、 2つ 以上の 言葉で 作る 新しい 言葉です。新しい 言葉ですから、意味も 変わります。

慣用句は、「手」や 「足」などの 体の 言葉を よく 使います。今月は、知っていると 便利な「耳」を 使った 慣用句を 紹介します。

 

耳が 痛い

意味は、「自分の 失敗や、 自分でも わかっている 悪いところを 言われて、聞くことが つらい」です。
目上の 人(先輩や 上司)には、あまり使いません。

  • 使ってみよう
    ~友だちと 会うとき~
    あなた:ごめん、遅くなって!朝 起きたら、10時だったんだ…。
    友だち:最近、いつも 来るのが 遅いよね。
    あなた:耳が 痛い……本当に、ごめん。

耳に たこが できる

意味は、「ほかの 人が あなたに 何度も 同じことを 言って、嫌になる」です。
「たこが できる」は、「ペンだこ」のように いつも 使っている 体の 場所が 硬くなることです。目上の 人(先輩や 上司)には、あまり 使いません。

  • 使ってみよう
    ~ゲームをしているとき~
    お母さん:早く 宿題しなさい!
    こども:わかってる!耳に たこが できる!何度も 言わないでよ!

 

耳が 早い

意味は、「新しい 情報や うわさを ほかの 人よりも 早く 知っている」です。

  • 使ってみよう
    ~駅前の 店のことを 話しているとき~
    A:駅前に 有名な パン屋が できるらしいですよ。
    B:へ~。知りませんでした。Aさん、耳が 早いですねえ。

 

耳に 残る

意味は、「聞いた 音や 声、言葉、音楽を 忘れることが できない」です。

  • 使ってみよう
    ~昨日 見た 映画について 話しているとき~
    A:昨日 映画の 最後の 歌、すごく 良かったね。
    B:うん、耳に 残る歌だよね。

 

耳を 疑う

意味は、「すぐには 信じることが できないようなこと」です。

  • 使ってみよう
    ~優勝したことに びっくり しているとき~
    A:優勝 おめでとう!
    B:ありがとう。自信が なかったから、名前を 呼ばれたときは びっくりして 耳を 疑ったよ。