もっと知りたい日本語
「口」を使った慣用句
口が 軽い ・ 口が 堅い ・ 口が 悪い・口が うまい・口を 利く
慣用句(idiom)は、 2つ 以上の 言葉で 作る 新しい 言葉です。新しい 言葉ですから、意味も 変わります。
慣用句は、「手」や 「足」などの 体の 言葉を よく 使います。今月は、知っていると 便利な「口」を 使った 慣用句を 紹介します。
口が 軽い
意味は、「ほかの 人に 教えてはいけないことや、教えたくないことを 簡単に ほかの 人に 話してしまう」です。
- 使ってみよう
~とても 大事な 話を しているとき~
A:Cさんは 口が 軽いから、Cさんには 言わないでください。
B:わかりました。気をつけます。
口が 堅い
意味は、「ほかの 人に 教えてはいけないことや、教えたくないことを 絶対に ほかの 人に 話さない」です。
- 使ってみよう
A:相談するなら、Cさんが いいと 思いますよ。Cさんは 口が 堅いから。
B:わかりました。そうします。
口が 悪い
意味は、「よくない 言葉や、相手が 嫌な 気持ちになることを 言う」です。
- 使ってみよう
~悲しそうな 人が いたとき~
A:どうしたの?
B:Cさんの 言葉が ちょっと 強くて…。悲しい 気持ちに なってしまいました。
A:Cさん、少し 口が悪いよね。悪い 人じゃないんだけど……
口が うまい
意味は、「上手な 話し方や 相手が 喜ぶ 話し方を して、相手を 自分の 思いどおりに しようとする」です。
- 使ってみよう
~服を 買いに 行ったとき~
A:え?2枚 買ったの?
B:そう。1枚の 予定だったんだけど…。お店の 人が どっちも 似合うって 言うから…。
A:ああ、店員さん、口がうまい からねぇ。
口を 利く
意味は、「話を する、話すことが できる」です。ほかには、「仕事などで 必要な 人を 紹介してもらう」も あります。
- 使ってみよう
~とても 怒っている 友達が いたとき~
A:どうして そんなに 怒っているの?
B:彼氏と 喧嘩した…。もう 絶対に 口を利かない !