もっと知りたい日本語

「手」を使った慣用句

手が 離せない手を 貸す手を 抜く手のひらを 返す
猫の手も 借りたい

慣用句(idiom)は、 2つ 以上の 言葉で 作る 新しい 言葉です。新しい 言葉ですから、意味も 変わります。

慣用句は、「手」や 「足」などの 体の 言葉を よく 使います。今月は、知っていると 便利な「手」を 使った 慣用句を 紹介します。

手が 離せない

意味は、「今 していることが あって、ほかのことが できない」です。

  • 使ってみよう
    ~手伝いなどを 断るとき~
    A:すみません、ちょっと 手伝ってください。
    B:ごめんなさい。今、手が 離せません。少し 待ってください。

 

手を 貸す

意味は、「手伝う」です。手だけではなく、体を 使ったり、一緒に 考えたり するときにも 使うことが できます。

  • 使ってみよう
    ~重い 荷物を 運んでいるとき / 仕事が 大変で 困っているとき~
    A:すみません、ちょっと 手を 貸してください

 

手を抜く

意味は、「仕事などで 必要なことを しない、最後まで 頑張らない」です。

  • 使ってみよう
    ~お母さんが 子どもに 部屋の 掃除を 頼んだとき~
    お母さん:本だけじゃなくて、服も 片づけてね。掃除機も かけて! 手を抜かないでね
    子ども:は~い。

 

手のひらを返す

意味は、「前まで 言っていたこと、していたことを 急に 変えたり、反対のことを 言ったり すること」です。

  • 使ってみよう
    ~昨日まで 私に 親切だった 人(Aさん)が 急に 変わったとき~
    私:今日は Aさん 私に 冷たかった(親切じゃなかった)なあ…。手のひらを返す ように 変わっちゃった。私、Aさんに 何か 悪いこと したかなあ…。

 

猫の手も 借りたい

意味は、「とても 忙しくて、誰でも いい(=猫でも いい)から 手伝ってほしい」です。

  • 使ってみよう
    ~とても 忙しいとき~
    A:今日は、いつもより 忙しいですね。
    B:本当に。猫の手も借りたい くらいだね。