地域日本語教室

vol.19 小島町二丁目団地 日本語教室(江戸川区)

東京都つながり創生財団の地域日本語教育コーディネーターが、都内の日本語教室を訪問し、「日本語教室活動レポート」でご紹介します。

19 (だん) は、江戸川区小島町二丁目団地自治会が主催する小島町二丁目団地 日本語教室です。

江戸川区とは

江戸川区は、東京23区の東部に位置し、東側を千葉県市川市・浦安市に接しています。
区の面積は約49.90㎢と23区の中でも比較的広く、住宅地を中心に、公園や河川敷などの水辺 (みずべ) 空間が身近にある、暮らしが息づく街並みが広がっています。
都心へのアクセスの良さと落ち着いた住環境の両立が特徴です。

また、江戸川区は外国人住民の増加が続いており、都内で最も在住外国人人口が多い自治体となっています(令和7 (ねん) 12 (がつ) 時点)。
多様な国や地域にルーツを持つ人々が暮らす地域であることから、令和6年度には多文化共生センターが立ち上がり、相談事業や日本語教育の取組が進められるなど、地域における多文化共生の基盤づくりが進められています。


人口 (令和7年中の最新公表値)   697,668人

うち外国人人口            52,685 (にん)

)

 

 

小島町二丁目団地 日本語教室

小島町二丁目団地 日本語教室は、江戸川区小島町二丁目団地自治会が主催し、団地内の集会所を会場として開催されている日本語教室です。

自治会が運営している教室ですが、日本人住民だけではなく、団地に住む外国人住民も教室運営に関わりながら活動しています。教室への参加要件は自治会への加入で、会費は設けられていません。開催は2週に1回です。

 

学習者は団地に住む外国人住民で、家族単位での参加や、知人同士の声掛けをきっかけに参加する人も多く、日常生活のつながりの中から教室への参加が広がっています。
現在は、顔の見える規模で、落ち着いた雰囲気の中で活動が行われています。

 

 

 

住民同士の学び合いを大切にした教室運営

この日の教室では、

①自己紹介、②なんでも会話タイム(買い物のやり取り)、③「みんなで歌いましょう」、といった活動が行われていました。

自己紹介の場面では、住まいや日常生活に関わる話題が自然に交わされ、団地で暮らす住民同士が互いを知るきっかけになっていました。自治会が主催する教室ならではの、生活に根ざしたやり取りが見られました。

買い物のやり取りでは、事前に用意された教材を使いながら、買い物の場面を想定した会話練習が行われていました。学習内容は参加者の要望をもとに決められており、漢字学習なども取り入れながら、継続的な学びにつなげています。

学習者からは、日常生活の中で日本人と話す機会が限られているため、この教室で日本語を使って話せることが嬉しい、という声も聞かれました。

日本語を教える・教えられるという関係にとどまらず、同じ地域で暮らす住民同士が顔を合わせ、言葉を交わす時間が自然に生まれていました。

 

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訪れてみて・・・

団地という生活の場を拠点に、自治会が日本語教室を開催していることで、教室が学習の場だけではなく、住民同士が言葉を通して関係を築く場にもなっていると感じました。団地の外に出る必要がないため、物理的な参加のハードルが低い点も、この教室の特徴の一つです。

地域の中で無理なく続けられる形で、人と人とのつながりを育てていく取組として、とても印象に残りました。

 

 

 

by MN