地域日本語教室
vol.17 公益財団法人東京YWCA「いちごの部屋」(武蔵野市)
今回は、「日本語教室取材プロジェクト」に参加した大学生Oさんが書いてくれた記事を、「日本語教室活動レポート」で紹介します。
第17弾は、公益財団法人東京YWCA「いちごの部屋」(武蔵野市)です。
武蔵野市とは
武蔵野市は、東京都のほぼ中央に位置し、23区と多摩地区を結ぶ東京の「芯」になっています。
人口 (令和7年10月1日現在) 148,211人
うち外国人人口 4,322人
いちごの部屋
いちごの部屋は公益財団法人東京YWCAの外国にルーツをもつ子どもへの日本語・学習支援として、吉祥寺駅から徒歩15分の東京YWCA武蔵野センターで開設されています。
2009年にスタートし、現在は火曜日・木曜日・土曜日の週3回開室されています。
子ども1人に対して、支援者1~2人がつき、子どもの学校の宿題の支援や日本語の勉強などを行っています。また、日本語を母語としない保護者への支援も行われています。
内と外の連携
いちごの部屋では、毎回の支援終了後に、支援者内で振り返りの時間を設けています。
この時間では、支援者が担当した子どもの様子を共有することで、いちごの部屋全体で子どもを見るという体制が作られています。
また、武蔵野市教育委員会や国際交流協会など外部の団体との連携も積極的に行われており、地域一体となった支援が行われています。

伴走者としての支援
東京YWCA職員の是常さんによると、支援において「子どもたちに選択肢がある」「教えるよりは一緒にする」ということを重視し、支援者に共有しているとのことでした。
実際に、取材する中で、支援者が子どもに対して「今日は何したい?」と聞く姿があり、子ども一人ひとりに合わせた支援が行われていました。
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訪れてみて・・・
子どもたちが勉強する姿だけでなく、支援者とおはじきやカードゲームなどで遊ぶ姿も見ることができ、施設のこぢんまりとした雰囲気と相まって、学童のような場所だと感じました。
和やかな雰囲気から、学習者・支援者の両者にとって居心地のよい教室だと感じました。
by 日本語教室取材プロジェクト参加者 大学生O