地域日本語教室
vol.14 東久留米にほんごクラス
東京都つながり創生財団の地域日本語教育コーディネーターが、都内の日本語教室を訪問し、「日本語教室活動レポート」でご紹介します。
第14弾は、東久留米にほんごクラスです。
東久留米市とは
東久留米市は東京の北多摩北部に位置し、埼玉県新座市に隣接しています。
交通の要所である東久留米駅は、池袋駅から西武池袋線(快速)で約20分の所にあります。
JR中央線武蔵小金井駅までは、東久留米駅からバスで行くこともできるため、武蔵小金井駅を日常的に利用する市民の方も多いそうです。
また、東久留米市は、富士山が綺麗に見えることでも有名です。特に、駅前の「まろにえ富士見通り」から見る冬の富士山の眺望は見事だとお聞きしました。
人口 (令和7年7月1日現在) 116,307人
うち外国人人口 3,046人
東久留米にほんごクラス
東久留米にほんごクラスは、1998年10月から続く日本語教室です。
毎週火曜日19時から1時間半、東久留米市役所1階の市民プラザ会議室で開催しています。(2025年7月現在)
学習者一人に対し支援者一人がつくマンツーマン学習を基本に支援しています。
使用する教材は、教室が所有しているたくさんの教材の中から、学習者と支援者が一緒に選び、各学習者の希望に沿った活動をしています。

3か月間休まなかった学習者への皆勤賞の表彰
(一番左が代表の山本さんです。)
より良い教室づくりのために
代表の山本さんは、日本語学習支援者向けの研修に積極的に参加し、より良い教室づくりに努めています。
昨年度、山本さんは東京都つながり創生財団主催の「令和6年度地域日本語教育に関する専門研修~新たな社会の動きの中で、日本語教室の可能性を考える~」を受講しました。
この時の嶋田和子先生の講義で、「新しい地域日本語教育の流れ」を知り、ぜひ他の支援者にも聞いてもらいたいと考え、今年度は支援者向けの研修を自ら主催することにしました。


こういった支援者向けの研修を主催することは、東久留米にほんごクラスでは初めての試みだそうです。
山本さんもダメ元で嶋田先生にご依頼したそうですが、快くお受けいただき開催までこぎ着けました。
周辺地域のボランティア日本語教室にも声掛けし、最新の地域日本語教育の流れを、できるだけ多くの支援者と共有したいそうです。
まさに、山本さんの行動力が実を結んだ研修と言えます。
支援者募集
東久留米にほんごクラスでは、学習希望者が増えてきたことで支援者が不足しているそうです。
資格や経験がなくても支援者になることができるそうですので、ご興味がある人は、ぜひお問い合わせください。
東久留米にほんごクラスホームページ(ボランティア募集)
https://nihongo-class.sakura.ne.jp/recruit.htm
訪れてみて・・・
取材に訪れた日、その日がちょうど誕生日の学習者の方がいて、その方が教室の皆さんに飴の差し入れをしていました。
欧米では、誕生日は自分で周りからお祝いしてもらうという考え方があると聞いたことがあります。
様々なルーツの方が集まる日本語教室らしい風景だと感じました。
人数は多い教室ですが、とてもアットホームな雰囲気があり、居心地の良い日本語教室でした。
また、今年度開催する嶋田和子先生の研修の実現にあたっては、山本さんが昨年度一緒に研修を受講した東久留米国際友好クラブの方にもご協力いただいたそうです。
幣財団の研修から縁が生まれたことを、とても光栄に感じております。
山本さんの行動力から生まれた研修から、今後さらに縁がつながっていくことを願っています!
by AS