災害時の外国人支援
令和6年度災害時多言語翻訳シミュレーション 開催レポート
今年の1月に能登半島地震が起き、8月には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。また、近年は大型の台風や集中豪雨が全国各地で発生しており、災害時に情報難民となりうる外国人への情報提供はより一層重要な課題となっています。このような事態に備え、都内の区市町村や国際交流協会と災害時翻訳訓練を行いました。
1日目(8月30日)はインターネットを活用し、全13自治体・団体と、遠隔で翻訳訓練を行いました。今年度は風水害の発災前を想定災害時期とし、台風接近に関する注意喚起のお知らせや、台風接近に伴う保育園等の臨時休園についての文章を、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・タイ語・やさしい日本語に翻訳しました。偶然にも翻訳文の想定と同じ、台風10号が日本に接近する中での緊張感のある訓練となりました。
翻訳原稿(一部)(上)と訓練参加者の回答(下)
2日目(9月7日)は1日目に行った翻訳結果の振り返り研修をオンラインで行いました。参加者は英語・中国語・やさしい日本語のブレイクアウトルームに分かれ、翻訳時に工夫した点・難しかった点などを話し合いました。
参加者からは「講師や他の参加者から翻訳方法や意見を聞くことができて勉強になった」「今後いつ災害が来てもいいように日頃から訓練をしておくことが大切だと感じた」という感想を頂きました。
<振り返り研修の様子>
(左)研修講師、(右)振り返り研修参加者と講師
財団では今後も災害時に備えて研修・訓練等を行っていきます。
- つながり創生財団では、災害時に役立つ情報を10の言葉で掲載しています。
↓↓↓詳細は下記ページを参照ください↓↓↓
https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/disaster/howto.html
- 調布市文化・コミュニティ振興財団 国際交流センターでは、1日目の翻訳シミュレーション訓練実施の様子を記事にまとめて下さいました。
記事は下記URLから読むことができます。
「台風10号停滞中に臨場感を持ち “災害時多言語翻訳シミュレーション(翻訳訓練)”を実施」(調布市文化・コミュニティ振興財団 国際交流センター)