ニュースレターれすぱす

2022年6月号

L'ESPACE(れすぱす)は、場所・空間・宇宙・間隔と、多岐にわたる意味をそなえたフランス語です。

多文化クロストーク

東京で暮らす外国人のみなさんの座談会です。
日々の生活のこと、文化の違いなど「生の声」をお届けします。

タイ、ボリビア、ウガンダ出身者が語る
日本の暮らしについて

多文化クロストーク
左からウガンダ出身の羽上珠希さん、ボリビア出身のセラノ ミゲルさん、タイ出身の清水エドさん

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第1回はコチラから

第2回ごみの捨て方について

東京の暮らしについて、3回シリーズでお届けしています。第1回目のテーマは「日本語について」でした。第2回目は「ごみの捨て方について」をテーマに、話をしていただきました。

国ではごみを分けていなかった

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ボリビアもビンや缶を分けるようになったという、ミゲルさん。
セラノ ミゲルさん(以下:ミゲル)

ボリビアでは、ごみは全部一緒に捨てていました。1つのごみ箱に入れて出せば大丈夫でしたね。6~7年前からは、ごみを分けるようになりました。

清水エドさん(以下:エド)

タイもごみは全部一緒です。黒い袋に入れて出せば大丈夫で、今も同じです。

羽上珠希さん(以下:珠希)

ウガンダも全部一緒に捨てています。今も変わっていないと思います。ビニール袋ではなく、コーヒーやお米を入れる茶色の袋にいれてそのまま捨てていました。バケツにごみを入れた人は、中身だけを捨てます。

ミゲルさん

スーパーの袋にごみを入れて出していたんですけど、今は少しずつ変わってきています。ペットボトルや瓶、缶などをリサイクルするために分けるようになりました。

日本に来たばかりのとき、ごみを分けるのは大変だった

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電池の捨て方が難しかった、と珠希さん。
エドさん

日本に来たとき、最初は大変でした。ビンや缶を分けるのはわかりますが、細かいところがわからなかったです。墨田区では、プラスチックは燃やすごみですが、以前は燃やさないごみでした。例えば、お肉を買ってトレイとラップは燃やさないごみですが、値段の部分は紙のシールです。はがすのが大変だし、どうすればいいかわからなかったです。

珠希さん

ごみを分けることは、そんなに難しくなかったです。お母さんから教えてもらったので。わたしは電池の捨て方がわからなかったです。今はわかります。わたしの町は、毎週金曜日です。袋に入れて捨てています。

ミゲルさん

最初はいつごみを捨てるのかわかりませんでした。日本に来て、最初の1か月は義理のお母さんの家に住んでいて、ごみの分け方をちゃんと教えてもらいました。その後引っ越しをしましたが、もう大丈夫でした。でも、電池のことは、今聞いて知りました。今までわからなかったです。

珠希さん

電池の捨て方は地域によって違いますね。前に住んでいた所はひと月に1回でしたが、今住んでいる所は、毎週金曜日に捨てることができます。

エドさん

ごみの捨て方が書いてある冊子は持っていますか。わたしは区役所からもらいました。絵が描いてあるのでとてもわかりやすいです。だいたいのものはこの冊子で大丈夫ですが、それでもわからないところがあります。たとえばプラスチックのごみで資源ごみなのか、燃やさないごみなのかわからないときがあります。ごみを捨てたときに、近所の人から「違うよ」と注意されたことがあります。

ミゲルさん

僕は1回だけ間違えてシールを貼らないで出して「ダメだよ」と怒られたことがあります。粗大ごみにはシールを貼ることを、そのとき知りました。今でもたまに、椅子とか扇風機などをそのまま捨ててあるのを見かけます。ルールを知らない人が捨てているのかもしれませんね。

エドさん

日本語ボランティア教室に通っていたときに、「ごみの捨て方がわかりますか」とよく聞かれました。先生たちが「わからなかったら教えますよ」ということですよね。わたしから「このごみは、どうやって捨てますか」と、聞いたこともありました。

ミゲルさん

そうです、ボランティア教室ではよく聞かれました。会社でも「ごみの捨て方わかりますか」と聞かれます。

エドさん

困っているかもしれないと思って、親切心から聞いてくれるんですよね。

レジ袋が有料になって、エコバックを使っている

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エドさんは、食品トレイは捨てるだけなのでもったいないと思っています。
エドさん

レジ袋が有料になりましたが、みなさんはどう思いますか。

珠希さん

無料の方がよかったです。お金を使わないですみますから。

エドさん

わたしはどちらでもいいです。レジ袋を無料でもらえたら、ごみ袋に使えます。もらえなかったら、エコバッグを持って行きます。環境にはエコバッグの方がいいと思っています。

ミゲルさん

レジ袋が無料だったときは、たくさん買い物をするとレジ袋を5~6枚入れてくれるんです。全部たたんでおいてごみ袋に使うんですが、けっこう溜まっていました。

エドさん

そうです、そうです。同じです。

ミゲルさん

最近はエコバッグや袋を持って買い物に行きます。足りないときはレジ袋を買いますが、ごみ袋に使っています。もうぜんぜん違います。前はすごかったです。「1枚だけください、1枚だけでいいです」と言っても2~3枚入れてくれるので、断ったことがあります。

エドさん

よくわかります。

珠希さん

よくわかります。

ミゲルさん

ボリビアではレジ袋が有料なので、みんな重いものを運べるような硬いプラスチックの袋を使っています。買い物は家の近所の大きな市場へ、バスを使って行きます。そんなに買い物をしないときは、近くの小さなスーパーへ袋を持って行きます。

エドさん

タイもレジ袋は有料になりました。母も買い物するときは、袋を持って行きます。スーパーより市場の方が安いです。市場は薄いビニール袋に入れてくれます。肉や魚などのトレイは、スーパーは使っていますが市場は使っていません。

ミゲルさん

ボリビアもトレイは使っていません。

珠希さん

ウガンダも同じです。トレイは使っていません。トレイは無駄だと思います。

エドさん

近所のスーパーには、トレイに入っているものとビニール袋に入っているものと両方あります。トレイのないものを買います。家に持って帰っても捨てるだけなので、もったいないです。

珠希さん

そうですね、トレイは使わないです。ごみになるだけです。

日本のごみのシステムはいいと思う

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ごみの捨て方は、区役所でもらう冊子がわかりやすいです。
エドさん

タイにはごみを燃やす施設は、まだないと思います。広場に置いてあるだけです。わたしはアユタヤ出身ですが、アユタヤには山がないんです。実家に帰ったとき、あの山なんだろうと思ったらごみの山なんです。びっくりしました。どんどん大きくなるばかりです。がっかりしました。日本のシステムはいいと思います。

珠希さん

ウガンダも一緒です。1つの場所に全部捨てて、山のようになっています。
わたしはペットボトルの飲み物は買わないです。水はフィルターを購入して、水道水を飲みます。

エドさん

前はペットボトルのお茶を買っていましたが、麦茶が大好きなので、今は自分で麦茶をつくっています。

珠希さん

いいですね。麦茶の作り方を教えてください。

エドさん

麦茶のパックを入れるだけですよ。

ミゲルさん

僕もペットボトルは買いません。水筒を使っています。みなさんは、着なくなった服とかはどうしていますか。

珠希さん

わたしはウガンダの友だちに送っています。

エドさん

使わないものはただ捨てるのではなく、たとえばフリマアプリで売ったりしています。ごみにならないし、お金になるし、いいですよ。
コンビニでくれるスプーンや箸は、どうしていますか。

珠希さん

便利だからもらいます。

エドさん

コンビニの場合は、断るより先に店員さんが入れてくれます。

ミゲルさん

箸をもらって使います。僕はよく食べるので、お弁当を2つ買います。箸を2つ入れてくれるんですけど、「1つでいいです」と断りますね。

── 次号へ続く

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