東京の秋を安心・安全に満喫 「第41回八王子いちょう祭り」

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人々にとって未曽有の一年となった2020年ですが、母なる大地は変わらず、魅力的な季節の変化を運んできます。今年も、早くも紅葉の季節がやってきました。山々から街中に至るまで、すぐに日本中が赤色やオレンジ色、黄色に染まるでしょう。この紅葉が楽しめるオススメのスポットとして、毎年「八王子いちょう祭り」を開催する東京都八王子市があります。

 

イチョウとは?

2.JPG独特な扇形をしているイチョウの葉

イチョウは中国原産の樹木で、千年ほど前に日本に持ち込まれたと言われています。今では日本全国で見られ、とりわけ、街路樹として植えられていることが多いです。日本でイチョウは秋の象徴のように考えられており、英語名の「ginkgo(ギンコー)」は、日本語の「銀杏(ギンキョウ)」に由来しているそうです。イチョウは、昔から薬草や食材として活用されてきました。イチョウの実「ギンナン」は、秋になると居酒屋でおつまみとして提供されます。

イチョウの木は、土地の精霊が宿る神聖な「御神木」として神社で見かけるほか、「東京都の木」にも選定されています。実際、「東京都のシンボルマーク」は、鮮やかな緑色のイチョウの葉を模した扇形で、東京の頭文字「T」を連想させます。

 

イチョウ並木が彩る八王子の歩道

3.jpg画像は「八王子いちょう祭り祭典委員会」提供

およそ4キロに渡り770本が並ぶ甲州街道沿いのイチョウ並木は圧巻で、美しい歩道となっています。一年を通し素晴らしいイチョウ並木ですが、秋は特に見応えがあると言えるでしょう。

4.JPG10月上旬の甲州街道のイチョウ並木は、まだ明るい緑色でした

甲州街道のイチョウ並木は、八王子市の追分町辺りから高尾駅まで続いています。散歩のスタート地点は、「西八王子駅」がおすすめ。高尾山方面に向かってのんびりと歩いていくと、数時間で高尾駅に到着します。

5.JPG甲州街道の途中にある「高尾タンメン」

甲州街道沿いには、地元で有名なお店が並んでいるので、おなかを空かせていきましょう。創業50年以上を誇る博多ラーメンや高尾タンメン(辛いラーメン)のお店のほか、蕎麦屋さんなどがありますよ。

甲州街道を少し外れたら、寺院や神社へ立ち寄ってみましょう。この地域の雰囲気と秋風を感じながら、散策することができます。近代的な東京の一部を担う八王子ですが、この辺りに足を踏み入れると、少し懐かしい気持ちになりますよ。

 

「第41回八王子いちょう祭り」 みんなで新たな一歩をふみだそう!

7.jpg画像は「八王子いちょう祭り祭典委員会」提供

2020年の「八王子いちょう祭り」は第41回目の開催となりました。今年は内容を縮小して、11月1日~30日に開催されます。毎年恒例となった「八王子いちょう祭り」は、人々が一緒になってお祝いすることを目的に、1979年に始まりました。新旧の住民や、近隣や遠方から訪れる人、若者からお年寄りまでが一緒になって交流し、美しい自然の中で八王子の文化を発見するお祭りです。

8.JPG画像は「八王子いちょう祭り祭典委員会」提供
最初にこのお祭りが開催された1979年は、来場者数と参加者数合わせて16万5千人ほどでしたが、最近では、50万人にまで増えています。今年は、パレードやパフォーマンス、模擬店は中止となりましたが、今年もこの美しい土地を訪れ、スマートフォンを使ってクイズを解いたり、スタンプラリーに参加したりすることができます。通り沿いにある地域のお店を支援するよい機会にもなっています。

 

感染症に配慮して、安心・安全に楽しもう

9.jpg画像は「八王子いちょう祭り祭典委員会」提供

新型コロナウイルス感染症から観光客や地元住民を守るため、今年は例年通りのイベントや密になる企画は全て中止となりましたが、スマートフォンの専用サイトのスタンプラリーを通してお祭りに関連したイベントに参加しながら、黄金色に色づいたイチョウ並木の下を自分のペースで歩くことができます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、今年のいちょう祭りは例年とは異なる形での開催となりました。しかし、だからこそ、母なる大地がもたらすものに魅了され、私たちを取り巻く絶えることのない自然の美しさを思い出させてくれました。一人歩きや、ソーシャルディスタンスを保った散歩を楽しみましょう。いつの日か、大切な人と寄り添って、「八王子いちょう祭り」を訪れる日を祈りながら。

関連サイトはこちら。

https://www.ichou-festa.org/

この記事は、ニーナ・カタルドが執筆しました。


*この記事は、2020年11月10日に東京都国際交流委員会が運営していたLife in Tokyoに掲載したものです。