東京で「アメリカ」を感じる:福生ベースサイドストリート

東京にいながらアメリカの雰囲気を味わいたいなら、新宿駅からJR中央線と青梅線を乗り継いで、東京都西部にある福生市で1日を過ごしてみましょう。

新宿駅から福生市の牛浜駅へは電車で1時間弱。改札を出たら、まずは国道16号線を目指しましょう。在日アメリカ空軍と日本の航空自衛隊が共同使用している「横田基地」に面する国道16号線沿いの一帯は、「福生ベースサイドストリート」として知られる賑やかな商店街です。

7FDE963B-8CA1-4402-81C9-2CBDB353A907.jpeg

散策はまず、典型的な日本の郊外の雰囲気漂うエリアを10分ほど歩くことから始まります。ヤシの木や英語の看板が並ぶアメリカらしい風景を目にするようになるまで、さほど時間はかかりません。国道16号線に出るとすぐに、沖縄の「ブルーシールアイスクリーム」の大きな看板が目に入り、最初の目的地であるカフェ「HOOP」に辿り着きました。

最高のベーグル

まずは、広い駐車場を備えたモダンで大きな2階建ての店構えにびっくり。そして、有名なHOOPのベーグルをもうすぐ手にできるかと思うと心が躍ります。その日、朝早く家を出て、朝食も取らず、コーヒーすら飲んでいなかった私は、空腹のあまり急ぎ足で店内へ。ドアを開けた途端、おいしそうな景色と匂い、そしてお店の雰囲気に五感が刺激されます。

DSCN9965.jpeg

HOOPのオーナーは、ニューヨークを旅行したときに訪れた人気店「エッサ・ベーグル」から着想を得てこの店を開きました。1976年創業のエッサ・ベーグルは、ニューヨークの街になくてはならないベーグルメーカーとして、多くの人に認められてきたお店です。オーナーは、福生の人たちのためにベーグルを作り、そして基地で働くアメリカ兵にも「故郷の味」を届けたいと考えました。

気さくなスタッフに付いて店内を回ると、ハロウィンの飾りつけとベーグルの種類の豊富さに目を奪われます。

IMG_3855.jpeg

DSCN9981.jpeg

DSCN9976.jpeg

1階で注文した食べ物や飲み物を持ち込める2階には、他のお客さんに気兼ねすることなく、子どもが走ったり遊んだりできるスペースがあります。HOOPの売りの一つでもあるこのスペースは、順番待ちになることもしばしば。予約も可能です。

席に着いてメニューを見ると、ベーグルだけではなく、ホットドッグや厚切りのサンドイッチ、フライドポテトなど、アメリカらしい料理が並んでいます。モーニングは豪華な食べ放題のビュッフェスタイル。朝7時から10時まで、毎日提供しています。

一番人気のベーグルは、スモークサーモンとクリームチーズに赤玉ねぎとケッパーを挟んだベーグルサンド。味も見栄えも大きさも、心から満足できるこのベーグルに、私も夢中になってしまいました。HOOPのベーグルは誰の口にも合うよう作っていて、日本の市場にも合わせているのだと、店長のユカリさんが話してくれました。

other1.png人気のレインボーベーグルとHOOPオリジナルのプレーンベーグル。

ベーグルの味はマンゴー、アールグレイ、チョコレートチップ、抹茶、スモークチーズ&ベーコン、メープルシロップ、イチジク、カボチャ、などなど、驚くほど多彩。楽しい季節限定の商品もたくさんあります。ハロウィン向けの、ガイコツの顔にデコレーションしたダブルチョコレートのベーグルや、ソーセージを生地で包んでミイラの姿にしたベーグルには、目が釘付けになってしまいました。ユカリさんのお気に入りは、ゴーダチーズのベーグルだとか。

other2.png

おなかもいっぱいになり満足したところで、私たちは国道16号線へ戻り、以前は軍の放出品を扱っていたという家具店を目指すことにしました。

Deco Demode(デコデモデ)

家具店に着くと、店長のユウコさんが出迎えてくれました。流暢な英語をしゃべる彼女の話では、Deco Demodeは軍の払い下げ家具を扱う放出物資店として1997年にオープンしたとのこと。1960年代、国道16号線は同じようなお店で埋め尽くされていたそうですが、流行やデザインが変化するにつれて、それらのお店は立ち行かなくなっていったのだとか。Deco Demodeもここ10年間で、ドアや照明、ガラス製品や洗面台、インテリア用品などの住宅設備機器にフォーカスするように変わっていったことを教えてもらいました。

ユウコさんによると、日本の人口が減少するにつれ、手ごろな価格の中古住宅の市場が拡大していて、リノベーションすることを念頭に中古物件を購入した30代~40代の若い夫婦が、お店の主な客層になっているのだとか。

43D8728C-69E7-4BE6-BD8C-8A6CFB03922F.jpeg

収納ボックスや照明のスイッチカバーなど、小さくて手ごろな値段のグッズに加え、1960年代から1970年代の家具やDeco Demodeオリジナルデザインのアイテムがお店の人気商品です。

もともとDoco Demodeでは、全ての商品をアメリカから輸入していました。しかし、長い年月を経て、他の国々の商品も収集するようになり、店で扱うコレクションは多様化してきたとのこと。現在、お店の主力となっているのは、20世紀半ばのヴィンテージ商品。ユウコさんにお気に入りのアイテムを見せてもらったところ、私と好みが一緒でうれしくなりました。ユウコさんは、その古い日本家屋にぴったりの、ヨーロッパのアンティークライトについて、愛おしそうに説明してくれました。

80365EB6-7D8B-4355-B18C-62154C76409B.jpeg

4893F671-7DFE-4AA3-9066-81BCD1C96A2D.jpeg

模様替えや、家の片隅にちょっとした高級感をプラスしたいと思ったら、Deco Demodeへ行ってみましょう。きっと、お宝もののアイテムを手に入れることができますよ。

お店の詳細は、以下をご覧ください。

HOOP

東京都福生市福生2475
営業時間:7:00~19:00(年中無休)
電話:042-530-8877
ウェブサイト:https://www.facebook.com/hoopbagel8877/

Deco Demode Vintage Furniture Store

東京都福生市福生2351
営業時間:11:00~20:00(年中無休)
電話:042-552-6274
ウェブサイト:www.demode-furniture.net/deco/

この記事は、サラ・ニシナが執筆しました。


*この記事は、2019年12月23日に東京都国際交流委員会が運営していたLife in Tokyoに掲載したものです。